「7月に入って水温も一気に上がったのに、結局いま北海道のどこで何が釣れているのか分からない」——そんな北海道ショア釣り師の方へ。
私・ぐるるがるごんが毎日記録している日本海・太平洋・オホーツク18地点の海水温データをもとに、2026年7月前半(1〜10日)の動きをお届けします。
前半は全18地点が6月から前月比+2〜4℃台の一斉昇温となり、海域で主役がくっきり分かれました。日本海と道南・函館は19〜22℃台まで上がってサクラマスが終了し、青物(ショアブリ)・ヒラメ・マメイカの夏モードへ。函館近郊ではショアジギングでブリが「絶好調」、石狩湾新港では7月2日にシャコ釣りがスタートし、小樽港ではイワシ・サバの回遊も始まりました。一方、太平洋東部(釧路・厚岸・根室)とオホーツクは13〜16℃台とまだ冷水で、興部・紋別ではコマイが4時間で夫婦120匹と、冷水魚が岸の主役です。
このレポートを読めば、2026年7月前半の北海道沿岸で「今どこが動いているか」をエリア別に把握でき、空振りを避けて釣行先を選ぶヒントになればうれしいです。
📌 この記事でわかること
✅ 6月比+2〜4℃台の一斉昇温と、海域ごとにくっきり分かれた3つの水温グループ
✅ 函館のショアブリ絶好調・石狩湾新港のシャコ本番・回遊魚(イワシ・サバ)・興部のコマイ大漁など、エリア別の最新釣果
2026年7月 全道の海水温の推移(グラフ)
細かい地点別の数字に入る前に、7月ひと月の流れを俯瞰しておきます。下のグラフは、18地点を水温グループ(高水温=日本海+函館/中間=苫小牧・室蘭・長万部/低水温=道東・オホーツク)に分け、日次平均の推移を折れ線にしたものです。

3つのグループとも右肩上がりで、7月を通して一斉に昇温したことがわかります。高水温グループは月末に23〜24℃台へ、低水温グループも18℃前後まで追い上げました。ただしグループ間の差は開いたままで、同じ北海道でも海域によって「今釣れる魚」が大きく変わることが読み取れます。
2026年7月前半(1〜10日)18地点の海水温データ
2026年7月1〜10日の北海道沿岸18地点の海水温データをまとめました。日本海・太平洋・オホーツクの3海域で、6月からの上昇と海域差を比較できるようにしています。
まずは海域別に、7/1・7/5・7/10の代表3日と、前半10日間での変化量を確認します。
日本海エリア(8地点)
| 地点 | 7/1(℃) | 7/5(℃) | 7/10(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 積丹(入舸漁港) | 19.0 | 20.1 | 20.6 | +1.6 |
| 石狩(石狩湾新港) | 19.1 | 18.5 | 20.3 | +1.2 |
| 小樽(祝津) | 19.2 | 19.2 | 20.8 | +1.6 |
| 留萌 | 19.7 | 20.7 | 21.8 | +2.1 |
| 寿都 | 20.3 | 18.4 | 20.8 | +0.5 |
| 江差 | 20.4 | 20.0 | 22.0 | +1.6 |
| 古平 | 19.3 | 20.0 | 21.3 | +2.0 |
| 羽幌 | 19.5 | 20.1 | 21.4 | +1.9 |
太平洋エリア(7地点)
| 地点 | 7/1(℃) | 7/5(℃) | 7/10(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 苫小牧(西港) | 17.9 | 18.1 | 18.7 | +0.8 |
| 噴火湾(室蘭) | 18.3 | 17.8 | 19.1 | +0.8 |
| 函館 | 20.7 | 21.6 | 23.6 | +2.9 |
| 長万部 | 19.0 | 17.6 | 19.5 | +0.5 |
| 釧路 | 13.3 | 14.0 | 14.8 | +1.5 |
| 厚岸 | 13.2 | 13.7 | 14.2 | +1.0 |
| えりも | 14.4 | 15.4 | 17.9 | +3.5 |
オホーツクエリア(3地点)
| 地点 | 7/1(℃) | 7/5(℃) | 7/10(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 網走 | 13.2 | 14.6 | 16.7 | +3.5 |
| 紋別 | 14.2 | 16.0 | 17.5 | +3.3 |
| 根室 | 13.7 | 14.3 | 15.4 | +1.7 |
前半10日間(7/1→7/10)で最も上昇したのはえりも・網走の+3.5℃、前半の最高水温は函館の23.6℃でした。18地点すべてが前半を通して上昇し、6月からの底上げとあわせて水温は大きく3つのグループに分かれました。日本海と道南・函館は19〜22℃台の高水温グループで夏魚が本番へ。噴火湾・苫小牧・長万部は17〜18℃台の中間グループで夏魚の入り口。太平洋東部(釧路・厚岸・えりも・根室)とオホーツクは13〜16℃台の低水温グループで、まだ冷水魚が岸の主役という構図です。
日本海エリアの釣果考察(前半)
日本海側は水温が19〜22℃台まで上がり、春の主役だったサクラマスがほぼ終了しました。代わって青物(ショアブリ)・ヒラメ・マメイカ・回遊魚(イワシ・サバ)が一気に夏の主役へと入れ替わっています。
ショアブリが本格化する積丹・寿都・江差
日本海側で7月最大の話題は、地磯から狙う「ショアブリ」の本格化です。水温上昇とともにベイトが接岸するとナブラが立ちやすく、磯・堤防からのショアジギングが最も熱い時期に入りました。北上ルート上の代表的な一級ポイントが、積丹半島西側の地磯と道南・乙部の鮪ノ岬です。ブリはショアで狙う際、接岸の下限が14℃台、口を本格的に使うのが18℃以上とされ、日本海側の19〜22℃台はすでに好条件の帯域に入っています。ただし釣れ行きはイワシ・カタクチイワシの接岸状況に大きく左右されるため、ベイトの動きとあわせた見極めが必要です。
寿都も弁慶岬周辺を中心にショアブリの実績エリアで、青物とヒラメ・ソイをあわせて狙える状況です。青物の回遊は水温だけでなくベイトの動きに連動するため、ショアジギングとフラット狙いを両にらみで組み立てると効率的です。ショアブリの適水温や回遊の傾向はショアブリの釣り場ガイドもあわせてご覧ください。
シャコ本番・マメイカ・回遊魚が賑わう石狩湾新港・小樽
石狩湾新港では、7月2日にシャコ釣りがスタートしたと釣具店の公式ブログで報告されました。シャコの投げ釣りに解禁日はなく通年ねらえますが、石狩湾新港では例年7月からシーズンが本格化します。ねらい場は樽川埠頭・花畔埠頭が定番です。同港はシャコ・ハゼ・マメイカ・カレイ・回遊魚が1か所で楽しめる複合ポイントで、夏休みのファミリーフィッシングとも相性のよいエリアです。ハゼも例年7月から釣れ始めるため、シーズンインの動向はハゼの生態ガイドとあわせて追っていきます。
小樽港でも夜のマメイカ・エギングが成立しており、7月上旬にはマメイカ狙いの最中にマイワシの大群が接岸し、サビキに切り替えて数釣りになったという報告も出ています。回遊魚のイワシは北海道では6〜8月がピーク、サバは7〜10月が本番(特に8〜9月)で、いずれもサビキが最有効です。実際、2026年7月に入って小樽港でもサバが釣れ始めており、イワシとあわせてサビキの数釣りが楽しめます。水温上昇にあわせて港の回遊魚が濃くなるこの時期は、ベイトのイワシを軸にした釣りが面白くなります。
その他のエリア(留萌・羽幌・古平)
- 留萌:カレイ・アイナメ・マメイカが狙い目。水温は前半+2.1℃で21.8℃まで上昇。
- 羽幌:カレイ・ホッケが5〜7月の実績魚種。ヒラメ・ロックも射程の水温帯。水温は前半+1.9℃で21.4℃。
- 古平:サーフのホッケとロックが継続。漁港本体は工事の影響が続く場合があり、釣行前に最新情報の確認が必須。水温は前半+2.0℃で21.3℃。
太平洋エリアの釣果考察(前半)
太平洋側は道南と道東で明暗が分かれました。道南(函館)は20〜22℃台まで上がって青物が先行する一方、道東(釧路・厚岸・根室)は13〜16℃台の冷水で、カレイ・コマイなど冷水魚がまだ岸の主役です。
ショアブリ絶好調の函館
太平洋側で前半いちばんの話題は函館近郊です。7月上旬、函館近郊のショアジギングでブリが「絶好調」と、複数の釣具店公式ブログが相次いで報告しました。津軽海峡側のサーフや函館山周辺の地磯が主戦場で、女性アングラーのショアブリ釣果も紹介されています。函館は前半の水温が20〜22℃台と全道トップ級まで上がり、青物が最も動きやすい帯域に入りました。
夏魚の入り口に入った苫小牧・室蘭・長万部
噴火湾から苫小牧にかけての太平洋西部は、水温17〜18℃台で夏魚の入り口に差しかかっています。苫小牧は東港フェンス前・一本防波堤が実績場です。岸からのフクラギ(ブリの若魚)の本番は10月で、7月前半はまだ本格化前です。この時期はカレイ・ヒラメに加え、7月に入って釣れ始めたサバ(苫小牧で35cm超の報告)をサビキで狙えます。噴火湾のサーフはヒラメが定番ですが、7月上旬は南東の強風で海が荒れる日もあり、日本海側へ転進する釣り人も見られました。ヒラメの適水温や狙い方はヒラメの攻略ガイドもご参照ください。
まだ冷水で冷水魚が現役の釧路・厚岸・えりも・根室
道東太平洋側は、6月から+4℃前後の大幅上昇を見せたものの、水温はまだ13〜16℃台の冷水です。青物・回遊魚の本番は8〜9月以降で、前半はカレイ・コマイが岸の主役でした。知床方面の漁港では良型のコマイやガヤが狙え、釧路管内ではタカノハカレイ50cm級の報告も出ています。降海型のアメマスは春〜初夏が盛期で、7月にはシーズン終盤に差しかかります。河川の規制期間とあわせてポイントを選ぶ必要があります。
オホーツクエリアの釣果考察(前半)
オホーツク海側は水温13〜16℃台まで上がりましたが、太平洋東部と並ぶ低水温グループです。ショアサクラマスは終盤を過ぎ、夏のカラフトマス(本番は7月末〜8月)を待つ端境期にあたり、前半は港のロックとカレイ・コマイが岸の主役です。
コマイ本番・カラフトマス接岸前の紋別・網走・根室
興部・沙留・紋別方面では、7月4日の夕方4時間でコマイを夫婦2人で約120匹という好釣果が報告されました。小型が中心ですが、暗くなると30cm近い良型も交じるとのことで、数釣りが楽しめる時期です。網走・紋別ではちょい投げのカレイ・カジカも射程に入り、港のガヤ・ソイなどロックフィッシュも堅調です。
🌡️ コマイが夏の高水温でも釣れる理由
冷水魚のコマイが海面17℃台で数釣りできるのは、矛盾ではありません。理由が3つ重なっています。
- 成魚は暑さに強い:20℃前後でも活発に活動。極端な低温が必要なのは産卵・卵の孵化(厳冬期1〜3月・2℃以下)のときだけ
- 夏でも冷水がたっぷりの海:夏に暖かいのは海面〜10〜30mほどの薄い層だけ。沖の深場(数十m以深)には0〜数℃の冷たい水(中冷水)が残り、そこがコマイの本拠地
- 夜に浅場へ捕食回遊:夜行性で、夕マズメ〜夜に涼しくなった浅場(港内・河口・泥砂底)へ群れで接岸
海面水温は、あくまで薄い表層の目安です。港内や河口など沿岸の浅場は底まで十数℃に暖まりますが、コマイは夜にそこへ入り、日中はすぐ沖の冷たい深場へ戻ります。夏のオホーツクは、コマイにとってまだ居心地のよい海なのです。
(オホーツクの中冷水・表層混合層:気象庁札幌管区気象台/日本水産学会誌/北海道大学ほか)

カラフトマスは、オホーツク・知床方面で例年7月中旬〜下旬に接岸が始まり、8月が最盛期です。7月前半の時点では、まだ接岸前〜ごく初期の段階です。なお、サケ・マスの河口では釣りが規制されるエリアが多く、規制の範囲や期間は河川ごと・年ごとに異なります。カラフトマスをねらう場合は、釣行前に必ず北海道・オホーツク総合振興局の最新情報と現地の標柱を確認し、規制区域では竿を出さないようにしてください。河口規制の詳しい内容は、あらためて専用の記事でまとめる予定です。
7月前半のまとめと、後半への見通し
ここまでが2026年7月前半(1〜10日)の動きです。全18地点が6月比+2〜4℃台で一斉に上昇し、日本海・函館の高水温グループ(夏魚本番)/噴火湾・苫小牧の中間グループ(夏魚入り口)/道東・オホーツクの低水温グループ(冷水魚が現役)という3層構造がはっきりしました。函館のショアブリ絶好調、石狩湾新港のシャコ本番、興部のコマイ大漁が前半の3大トピックです。
ここからは、同じ18地点で7月後半(11〜31日)の水温と釣果がどう動いたかを見ていきます。結論を先にお伝えすると、日本海は全8地点が23〜24℃台の高水温に上がりきり、石狩湾新港ではシャコが週を追うごとに増えて7月27日には31匹と、投げ釣りの夏が本番に入りました。太平洋は東西の差が続き、函館・道南のショアブリが主役で、7月中旬には木古内サーフで91cmが上がっています。一方で釧路・厚岸はようやく16℃台、根室も16.7℃と、全道でも最も低い水温帯のまま。オホーツク(網走・紋別)は20℃近くまで一気に上がり、コマイから青物へ移り変わる兆しが見え始めました。
2026年7月後半(11〜31日)18地点の海水温データ
2026年7月11〜31日の北海道沿岸18地点の海水温データをまとめました。前半と同じく日本海・太平洋・オホーツクの3海域で、後半の上昇と海域差を比較できるようにしています。
海域別に、7/11・7/20・7/31の代表3日と、後半(7/11→7/31)での変化量を確認します。
日本海エリア(8地点)
| 地点 | 7/11(℃) | 7/20(℃) | 7/31(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 積丹(入舸漁港) | 20.7 | 22.0 | 23.6 | +2.9 |
| 石狩(石狩湾新港) | 20.9 | 22.1 | 23.7 | +2.8 |
| 小樽(祝津) | 21.3 | 22.1 | 24.0 | +2.7 |
| 留萌 | 21.9 | 22.3 | 23.3 | +1.4 |
| 寿都 | 22.1 | 22.8 | 23.8 | +1.7 |
| 江差 | 22.1 | 23.8 | 24.9 | +2.8 |
| 古平 | 21.7 | 22.3 | 24.1 | +2.4 |
| 羽幌 | 21.4 | 22.6 | 23.2 | +1.8 |
太平洋エリア(7地点)
| 地点 | 7/11(℃) | 7/20(℃) | 7/31(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 苫小牧(西港) | 19.1 | 19.5 | 20.2 | +1.1 |
| 噴火湾(室蘭) | 19.8 | 19.3 | 19.9 | +0.1 |
| 函館 | 23.2 | 23.9 | 26.0 | +2.8 |
| 長万部 | 20.2 | 21.4 | 21.4 | +1.2 |
| 釧路 | 14.8 | 14.5 | 16.7 | +1.9 |
| 厚岸 | 14.2 | 14.1 | 16.6 | +2.4 |
| えりも | 18.3 | 17.3 | 17.5 | −0.8 |
オホーツクエリア(3地点)
| 地点 | 7/11(℃) | 7/20(℃) | 7/31(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 網走 | 16.7 | 17.0 | 19.1 | +2.4 |
| 紋別 | 17.6 | 19.7 | 19.9 | +2.3 |
| 根室 | 15.9 | 15.4 | 16.7 | +0.8 |
後半(7/11→7/31)で最も上昇したのは積丹の+2.9℃で、日本海はほぼ全地点が+2〜3℃台の伸びを見せました。後半の最高水温は月末7/31の函館26.0℃で、道内でも頭一つ抜けた高水温になりました。日本海側でも江差が7/31に24.9℃まで上がっています。一方、太平洋東部のえりもは17〜18℃台で乱高下し、後半では+にならず−0.8℃という不安定な動きでした。襟裳岬周辺は沖の深いところから冷たい海水が海面に湧き上がりやすい海域で、この現象(湧昇:ゆうしょう)のために水温が読みにくくなります。
前半で3つに分かれた水温グループは、後半でさらに差がはっきりしました。日本海は23〜24℃台の高水温グループへ上がりきり、函館はさらに高い26℃台まで到達して、夏魚が最盛期の水温帯に。噴火湾・苫小牧・長万部は19〜21℃台で高水温グループの一歩手前。太平洋東部(釧路・厚岸)は後半でようやく16℃台に乗り、根室も16.7℃と、全道でも最も低い水温帯のまま。オホーツク(網走・紋別)は後半で一気に伸びて19℃台に到達し、前半の低水温グループから抜け出しました。
日本海エリアの釣果考察(後半)
日本海エリアは、後半で全8地点が23〜24℃台の高水温グループに上がりきりました。この水温帯は、シャコやハゼといった夏の投げ釣りターゲットに加え、青物(ブリ)の適水温シーズンでもあります。ただし後半の確たる陸っぱりのブリ釣果は積丹=沖情報が中心で、狙い目としてはこれからという状況です。
後半いちばんのトピックは、石狩湾新港(樽川護岸)のシャコです。各地の釣果ブログの報告を見ると、ショア(陸っぱり)の投げ・夜釣りで、週を追うごとに釣果が伸びていきました。下の表は、公開されている釣果報告から拾った後半の推移です。
| 日付 | 石狩湾新港のシャコ釣果 | 釣法 |
|---|---|---|
| 7/23 | 17匹 | 投げ釣り |
| 7/27 | 31匹 | 投げ釣り |
私・ぐるるがるごん自身も、後半に石狩湾新港へ足を運んでシャコとハゼを釣ってきました。同じ樽川・花畔エリアでは、シャコに加えてハゼ・アイナメ・カレイと多魚種が投げ釣りで顔を出しており、ファミリーでも楽しみやすい状況です。シャコの狙い方はシャコ釣り入門、ハゼ狙いはハゼ(マハゼ)の生態ガイドもあわせてどうぞ。
石狩湾新港のシャコは、7月末(7/29〜30)まで釣果報告が途切れず続き、この夏のシーズンが本格化しました。投げ釣りの数釣りシーズンは、しばらく楽しめそうです。
小樽港でも、ヒラメ、クロソイ、ハゼ、カレイと多魚種の陸っぱり釣果が続いています。ちょい投げ・探り釣り・夜釣りと狙い方を変えれば何かしら顔を出す、夏らしい賑わいです。
その他の地点は、後半の確度の高いショア釣果を拾いきれませんでした。積丹はブリの好調が伝えられていますが、沖(船)の情報が中心で、陸っぱりでの確証ははっきりしません。留萌はアメマス41cmの記録もありましたが、時期が特定できないため参考程度に見ています。寿都・江差・古平・羽幌は今回めぼしい釣果情報がありませんでしたが、水温はいずれも22〜24℃台まで上がっており、シャコ・ヒラメ・回遊魚を狙える帯には入っています。
📌 日本海エリアのポイント
✅ 石狩湾新港のシャコが右肩上がり(17匹→31匹)で投げ釣りの本番
✅ 小樽港はヒラメ・ハゼ・カレイなど多魚種が継続
太平洋エリアの釣果考察(後半)
太平洋エリアは、後半も東西で水温がくっきり分かれたのが特徴です。西部の函館は26.0℃まで上がって道内最高、苫小牧・室蘭・長万部は19〜21℃台。対して東部の釧路・厚岸はようやく16℃台、えりもは17〜18℃台で乱高下しました。
後半の主役は、函館・道南のショアブリです。函館近郊のショアジギングでは好調が続き、7月中旬には木古内サーフでブリ91cmが上がりました。道内トップの高水温にベイトが着き、岸から大型青物を狙える数少ないエリアになっています。ショアブリのタックルや狙い方はショアブリ釣り方ガイドを参考にしてみてください。
西部の苫小牧・室蘭・長万部は19〜21℃台で夏魚の入り口ですが、後半の個別のショア釣果は情報が少なめでした(室蘭はボート主体の情報が中心です)。東部の釧路・厚岸は16℃台に届いたばかりで、夏魚が本格化するにはもう一段の昇温待ち。えりもは17〜18℃台で上下動が大きく、深場から冷たい水が湧き上がりやすいため水温が読みにくいエリアです。ヒラメを狙う際の水温の目安はショアヒラメ 水温別攻略法が参考になります。
この乱高下は、えりも単体の折れ線グラフにするといっそうよく見えます。月内で12℃台まで下がる日もあれば19℃近くまで上がる日もあり、他の地点にはない大きな上下動が特徴です。

📌 太平洋エリアのポイント
✅ 岸から青物を狙うなら函館・道南(木古内サーフで91cm)
✅ 釧路・厚岸は夏魚の入り口・えりもは乱高下で読みにくい
オホーツクエリアの釣果考察(後半)
オホーツクエリアは、後半でいちばん動きの大きかった海域です。網走が16.7→19.1℃、紋別が17.6→19.9℃と、+2.3〜2.4℃の上昇で20℃近くまで到達しました。
前半はコマイが岸の主役でしたが、20℃前後まで上がった後半は、網走・紋別ともに直近の釣果種にブリ(青物)が顔を出し始めました。数字の上では「冷水魚のコマイから、青物へ移り変わる入り口」に差しかかったと読めます。ただしこれらはロックショアや遊漁船の情報が混在しており、陸っぱりでの確たる釣果はこれからの確認待ちです。断定はせず、今後の動きを追っていきたいところです。
一方、根室は16.7℃と全道でも最も低い水温帯(釧路・厚岸と並ぶ)が続くエリアでした。釣果もカレイ・ソイ・アイナメといった根魚・低水温性の魚が中心という記録で、水温の傾向とよく合っています。同じオホーツク・道東でも、水温次第で狙える魚がこれだけ変わるという好例です。
📌 オホーツクエリアのポイント
✅ コマイから青物へ移る兆し(陸っぱりの釣果は確認待ち)
✅ 根室は16.7℃で全道でも最も低い水温帯(釧路・厚岸と並ぶ)・カレイやソイなど根魚が中心
2026年7月のまとめ:前後半通しの振り返り
2026年7月の北海道沿岸18地点は、月を通して6月比+2〜4℃台で昇温し、後半にはさらに一段上がりました。前半で見えた3つの水温グループは、後半でいっそうくっきり分かれています。エリアごとの主役魚種を整理すると、次のとおりです。
🎣 2026年7月・エリア別の主役(前後半通し)
🐟 太平洋 西部・函館(19〜26℃):函館・道南のショアブリが主役。木古内サーフで91cm
🌡️ 太平洋 東部(16〜18℃):夏魚の入り口。釧路・厚岸は昇温待ち、えりもは乱高下
❄️ オホーツク(19℃台):コマイから青物へ移る兆し(陸っぱりは確認待ち)
🧊 根室(16.7℃):全道でも最も低い水温帯(釧路・厚岸と並ぶ)。カレイ・ソイなど根魚が中心
まとめると、投げでシャコを狙うなら石狩湾新港、岸から青物を狙うなら函館・道南が、7月後半のいちばん確度の高い選択肢でした。太平洋東部やオホーツクは、水温が上がりきる直前の「これから」のタイミングです。
水温は日々動き、主役の魚もそれにつれて入れ替わります。「今どの水温帯で何が釣れるのか」を押さえておけば、限られた釣行のチャンスを無駄にせず、狙いを絞って出かけられます。まずは行き先の水温をチェックして、その帯に合う魚から狙ってみてください。魚種ごとの適水温は北海道ショア釣り時期・魚種の早見表にまとめています。次回8月のレポートでも、同じ18地点の動きを追っていきますので、釣行前のチェックに役立ててもらえればうれしいです。


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