2026年8月 北海道の海水温レポート|ショア18地点の推移とエリア別釣果

北海道 ショア 海水温レポート 2026年8月後半 18地点 北海道ショア海水温レポート

「7月からずっと水温が高いままだけど、真夏の8月は北海道のどこで何が釣れているのか」——そんな北海道ショア釣り師の方へ。

私・ぐるるがるごんが毎日記録している日本海・太平洋・オホーツク18地点の海水温データをもとに、2026年8月前半(1〜10日)・後半(11〜31日)の1か月の動きをお届けします。

前半の日本海は全8地点が23〜25℃台の高水温で安定し、函館は一時27℃台と全道トップ。8月6日には石狩サーフでショアヒラメ55cmも上がりました。後半は8月20日ごろをピークにゆるやかに下降し、日本海は22〜24℃台へ落ち着きます。入れ替わるように道東太平洋(えりも・厚岸・釧路)が19〜22℃の中水温帯まで上昇(厚岸は+1.9℃と18地点で最大の上がり方)。太平洋西部では苫小牧が後半の主役となり、サビキのイワシ100匹超やワラサ73cmといった夏魚が本格化しました。一方オホーツクの紋別は8月19日→29日で6℃前後の乱高下を見せています。

このレポートを読めば、2026年8月の北海道沿岸で「1か月かけて水温がどう動き、今どのエリアが夏魚モードなのか」をエリア別に把握でき、空振りを避ける釣行先選びのヒントになればうれしいです。なお、サケ(アキアジ)の本格化は例年どおり9月以降で、網走市では9月1日から新しい海浜ルールが始まる点にも触れています。

📌 この記事でわかること

✅ 北海道沿岸18地点(日本海・太平洋・オホーツク)の8月前半・後半=1か月の海水温データ
✅ 前半の高水温安定 → 後半のピークアウトと道東の昇温という、水温グループの移り変わり
✅ 石狩ヒラメ55cm・苫小牧のイワシ100匹超/ワラサ73cm・紋別の乱高下・サケの河口規制注意など、エリア別の動き
  1. 2026年8月前半(1〜10日)18地点の海水温データ
    1. 日本海エリア(8地点)
    2. 太平洋エリア(7地点)
    3. オホーツクエリア(3地点)
  2. 日本海エリアの釣果考察(前半)
    1. ショアヒラメ・回遊魚が動き出した石狩湾新港・小樽
    2. 青物の適水温に入った積丹・寿都・江差
    3. その他のエリア(留萌・羽幌・古平)
  3. 太平洋エリアの釣果考察(前半)
    1. 全道トップ27℃まで上がった函館
    2. 中水温帯へ上がった苫小牧・室蘭・長万部
    3. まだ冷水で冷水魚が現役の釧路・厚岸・えりも
  4. オホーツクエリアの釣果考察(前半)
    1. 中水温帯へ上がった網走・紋別と、接岸期に入るカラフトマス
  5. 8月前半のまとめと、後半への見通し
  6. 2026年8月後半(11〜31日)18地点の海水温データ
    1. 日本海エリア(8地点)
    2. 太平洋エリア(7地点)
    3. オホーツクエリア(3地点)
  7. 日本海エリアの釣果考察(後半)
    1. ピークを越えても続くシャコ・ハゼ・回遊魚
    2. 青物とマメイカの走りが気になる積丹・寿都・小樽
  8. 太平洋エリアの釣果考察(後半)
    1. 後半の主役になった苫小牧・室蘭・長万部
    2. 水温トップでも陸っぱり報告は限られた函館
    3. 水温は上がったが実釣はこれからの道東(釧路・厚岸・えりも)
  9. オホーツクエリアの釣果考察(後半)
    1. 日ごとの上下動が大きかった紋別
    2. 接岸期に入るカラフトマスと河口の注意
  10. サケ(アキアジ)の接岸状況と河口規制の注意
  11. 2026年8月のまとめと、9月への見通し

2026年8月前半(1〜10日)18地点の海水温データ

2026年8月1〜10日の北海道沿岸18地点の海水温データをまとめました。日本海・太平洋・オホーツクの3海域で、真夏の高水温と海域差を比較できるようにしています。

まずは海域別に、8/1・8/5・8/10の代表3日と、前半10日間での変化量を確認します。

日本海エリア(8地点)

地点 8/1(℃) 8/5(℃) 8/10(℃) 変化
積丹(入舸漁港) 23.3 23.8 23.0 −0.3
石狩(石狩湾新港) 23.6 23.9 24.0 +0.4
小樽(祝津) 23.9 24.0 23.8 −0.1
留萌 23.4 24.1 23.6 +0.2
寿都 23.5 23.4 23.6 +0.1
江差 24.5 24.3 24.8 +0.3
古平 23.9 24.3 23.6 −0.3
羽幌 23.3 23.8 23.6 +0.3

太平洋エリア(7地点)

地点 8/1(℃) 8/5(℃) 8/10(℃) 変化
函館 25.6 25.6 26.4 +0.8
噴火湾(室蘭) 19.6 20.1 22.0 +2.4
苫小牧(西港) 19.7 19.5 21.6 +1.9
長万部 21.1 20.1 21.9 +0.8
えりも 17.5 18.9 18.6 +1.1
釧路 16.7 18.0 17.8 +1.1
厚岸 16.7 17.5 17.5 +0.8

オホーツクエリア(3地点)

地点 8/1(℃) 8/5(℃) 8/10(℃) 変化
網走 19.2 20.2 20.0 +0.8
紋別 20.0 21.2 21.2 +1.2
根室 16.6 16.9 18.4 +1.8

前半10日間で最も上昇したのは噴火湾(室蘭)の+2.4℃、前半の最高水温は函館の27.1℃(8月8日)でした。7月末に23〜24℃台まで上がった日本海は、8月前半も23〜25℃台の高水温で横ばいが続いています(月なかばにいったんピークをつけ、10日にかけてやや落ち着く地点も見られました)。水温は大きく3つのグループに分かれました。日本海8地点と函館は23〜27℃の高水温グループで夏魚が本番。噴火湾・苫小牧・長万部とオホーツク(網走・紋別)は19〜22℃台の中水温グループで夏魚の本格化はこれから。太平洋東部(釧路・厚岸・えりも)と根室は16〜19℃台の低水温グループで、厚岸は前半なかばに16.9℃まで下がる日もあり(湧昇)、まだ冷水魚が岸の主役という構図です。ただし根室は10日にかけて18℃台まで上がってきました。

日本海エリアの釣果考察(前半)

日本海側は8地点すべてが23〜25℃台の高水温で安定し、真夏の夏魚シーズンが本番を迎えています。ヒラメ・シャコ・ハゼ・青物(ショアブリ)・回遊魚(イワシ・サバ)・マメイカと、狙える魚種がもっとも多彩になる時期です。

ショアヒラメ・回遊魚が動き出した石狩湾新港・小樽

前半の日本海でうれしい報告が、石狩サーフのヒラメです。8月6日、石狩サーフのショアジギングで55cmのヒラメが上がったと、釣具店の公式ブログで紹介されました。あわせて、石狩湾新港に小サバやイワシが入ってきているとの報告もあり、水温23〜24℃台の日本海が夏魚のステージに入ったことがうかがえます。ヒラメの適水温や狙い方はショアヒラメ 水温別攻略法もあわせてご覧ください。

石狩湾新港は、シャコ・ハゼ・カレイ・回遊魚が1か所で楽しめる複合ポイントです。シャコの投げ釣りは例年7月から本格化し、7月からの好調が続けば8月も有望なシーズンです。ねらい場は樽川埠頭・花畔埠頭が定番で、夏休みのファミリーフィッシングとも相性のよいエリアです。シャコの狙い方はシャコ釣り入門、ハゼ狙いはハゼ(マハゼ)の生態ガイドもどうぞ。

小樽港でも、ソイ・クロソイ・ハチガラなどのロックフィッシュや、ハゼ・カレイの陸っぱり釣果が続いています。回遊魚のイワシは北海道では6〜8月がピーク、サバは7〜10月が本番(特に8〜9月)で、いずれもサビキが有効です。港の回遊魚が濃くなるこの時期は、イワシ接岸の読み方やサバのサイズ別エリアガイドを参考にすると釣りの解像度が上がります。

青物の適水温に入った積丹・寿都・江差

地磯から狙う「ショアブリ」は、水温上昇とともにベイトが接岸するとナブラが立ちやすく、磯・堤防からのショアジギングが熱くなる時期です。ブリはショアで狙う際、接岸の下限が14℃台、口を本格的に使うのが18℃以上とされ、日本海側の23〜25℃台はすでに適水温の帯域に入っています。北上ルート上の代表的な一級ポイントが、積丹半島西側の地磯と道南・乙部の鮪ノ岬です。

寿都も弁慶岬周辺を中心にショアブリの実績エリアで、青物とヒラメ・ソイをあわせて狙える状況です。ただし青物の釣れ行きはイワシ・カタクチイワシの接岸状況に大きく左右されるため、ベイトの動きとあわせた見極めが必要です。ショアブリの適水温や回遊の傾向はショアブリの釣り場ガイドもあわせてご覧ください。

その他のエリア(留萌・羽幌・古平)

  • 留萌:カレイ・アイナメ・マメイカが狙い目。水温は前半の最高で24.5℃まで上がり、ヒラメ・回遊魚も射程。
  • 羽幌:カレイ・アブラコ(アイナメ)・ロックが狙い目。ヒラメや回遊魚も射程の水温帯で、前半は最高24.1℃。
  • 古平:サーフのヒラメ・回遊魚と、港のロックが狙い目。漁港本体は工事の影響が続く場合があり、釣行前に最新情報の確認が必須。前半は最高24.8℃。
🌊 日本海エリアのポイント

全8地点が23〜25℃台の高水温で安定し、夏魚が本番。8月6日には石狩サーフでヒラメ55cm、石狩湾新港には小サバ・イワシも入り始めました。シャコ・ハゼの投げ釣りも継続シーズンで、積丹・寿都・江差は青物の適水温帯に入っています。

太平洋エリアの釣果考察(前半)

太平洋側は道南と道東で明暗がくっきり分かれました。道南の函館は27℃台まで上がって全道トップの高水温、噴火湾・苫小牧・長万部は19〜22℃台の中水温帯。対して道東(釧路・厚岸・えりも)は16〜19℃台の冷水で、カレイ・コマイなど冷水魚がまだ岸の主役です。

全道トップ27℃まで上がった函館

太平洋側で前半いちばんの高水温は函館です。前半の水温は8月8日に27.1℃まで上がり、道内でも頭一つ抜けました。津軽海峡側は日本海系の暖かい海水が入りやすく、青物が最も動きやすい帯域です。函館近郊はショアジギングでのブリ狙いが人気で、市街の東側に延びる、津軽海峡に面した下海岸(汐首・恵山方面)の海岸やサーフが夏の青物の狙い場になります。ただし前半時点で日付・場所まで確認できる陸っぱりの大型青物の報告は限られており、ここは今後の動きを追っていきたいところです。

中水温帯へ上がった苫小牧・室蘭・長万部

噴火湾から苫小牧にかけての太平洋西部は、前半で水温がぐっと伸び、19〜22℃台の中水温帯まで上がりました。とくに噴火湾(室蘭)は前半+2.4℃と18地点で最大の上昇です。苫小牧は東港フェンス前・一本防波堤が実績場で、カレイ・ヒラメに加え、サビキでのサバ・イワシが狙えます。岸からのフクラギ(ブリの若魚)の本番は10月で、8月前半はまだ本格化前です。噴火湾のサーフはヒラメが定番ですが、南東の強風で海が荒れる日もあり、風を見て日本海側へ転進する選択も有効です。ヒラメの適水温や狙い方はヒラメの攻略ガイドもご参照ください。

まだ冷水で冷水魚が現役の釧路・厚岸・えりも

道東太平洋側は、水温がまだ16〜19℃台の冷水です。青物・回遊魚の本番は8月後半〜9月以降で、前半はカレイ・コマイが岸の主役でした。知床方面の漁港では良型のコマイやガヤ、道東ではソイなどの根魚が狙えます。なお釧路港は、東港区・西港区の防波堤(陸から離れた区間)が立入禁止区域、中央埠頭や各埠頭のバース岸壁も立入制限区域に指定されており、いずれも釣り目的での立入はできません。一方で港内には開放されている区域もあり、釣りは千代の浦マリンパークの釣り護岸など、開放された場所を利用してください。えりもは前半なかばに19.6℃まで上昇しましたが、厚岸は8月4日の17.8℃から8月7日に16.9℃まで下がるなど、上下動が見られます。えりも・襟裳岬周辺は沖の深いところから冷たい海水が海面に湧き上がりやすい海域で、この現象(湧昇:ゆうしょう)のために水温が読みにくくなります。

🐟 太平洋エリアのポイント

函館は27℃台で全道トップの高水温、青物の適水温帯。苫小牧・室蘭・長万部は19〜22℃台の中水温帯まで上がり(室蘭は前半+2.4℃で最大の上昇)、サバ・ヒラメが狙い目です。岸のフクラギ本番は10月。道東(釧路・厚岸・えりも)は16〜19℃台の冷水で、カレイ・コマイが岸の主役。厚岸は湧昇で下がる日もありました。

オホーツクエリアの釣果考察(前半)

オホーツク海側は、7月の低水温グループから抜け出し、網走・紋別が19〜22℃台の中水温帯まで上がりました。前半は港のロックフィッシュとカレイ・コマイが岸の主役で、夏のカラフトマス(本番は8月)の接岸期に入っていく時期にあたります。

中水温帯へ上がった網走・紋別と、接岸期に入るカラフトマス

網走は前半なかばに21.1℃、紋別は21.8℃まで上がり、7月の低水温グループから中水温帯へ移りました。港のちょい投げではカレイ・カジカ、港内のガヤ・ソイなどロックフィッシュが堅調です。コマイは夜行性で、夕マズメ〜夜に港内や河口の浅場へ接岸するため、水温が上がった夏でも数釣りが楽しめます。

カラフトマスは、オホーツク・知床方面で例年7月中旬〜下旬に接岸が始まり、8月が最盛期です。8月前半は接岸が進んでいく時期にあたります。なお、サケ・マスの河口では釣りが規制されるエリアが多く、規制の範囲や期間は河川ごと・年ごとに異なります。カラフトマスをねらう場合は、釣行前に必ず北海道・オホーツク総合振興局の最新情報と現地の標柱を確認し、規制区域では竿を出さないようにしてください。河口規制の距離・期間・罰則は公式資料(北海道フィッシングルール)と現地表示で当日に再確認するのが確実です。

❄️ オホーツクエリアのポイント

網走・紋別は19〜22℃台の中水温帯まで上昇し、7月の低水温グループから抜け出しました。港のロックと投げカレイ・コマイが堅調です。カラフトマスは8月が最盛期で接岸期に入りますが、河口規制は釣行前に振興局・現地標柱で要確認です。根室も10日にかけて18℃台まで上がってきました。

8月前半のまとめと、後半への見通し

ここまでが2026年8月前半(1〜10日)の動きです。日本海8地点と函館が23〜27℃の高水温グループ(夏魚本番)、噴火湾・苫小牧・オホーツクが19〜22℃の中水温グループ(夏魚の本格化はこれから)、道東・根室が16〜19℃の低水温グループ(冷水魚が現役)という3層構造になりました。7月と比べてオホーツクが中水温帯へ上がり、純粋な低水温は道東だけに絞られてきたのが8月らしい変化です。石狩サーフのヒラメ55cm、石狩湾新港への小サバ・イワシの接岸が前半のトピックです。

後半(11〜31日)は、日本海が高水温を維持したまま夏魚のピークが続き、シャコ・ヒラメ・回遊魚がそろって狙いやすくなると見ていました。中水温帯まで上がった苫小牧・オホーツクで夏魚がさらに動き出すか、道東の昇温がどこまで進むかも注目でした。ここから先は、あらためて同じ18地点で確認した8月後半(11〜31日)のデータと釣果を続けてお届けします。

2026年8月 北海道ショア海水温 水温グループ別の日次推移(日本海+函館・中間・道東+根室の3グループ)
水温グループ別・18地点の日次平均の推移(自前の日次データ)。高水温グループは高値横ばい、中間・低水温グループは後半にかけて上昇。

2026年8月後半(11〜31日)18地点の海水温データ

ここからは2026年8月後半(11〜31日)の北海道沿岸18地点の海水温データです。前半と同じ日本海・太平洋・オホーツクの3海域で、真夏のピークを越えたあとの動きを比較できるようにしています。

海域別に、8/11・8/20・8/31の代表3日と、後半(11〜31日)での変化量を確認します。

日本海エリア(8地点)

地点 8/11(℃) 8/20(℃) 8/31(℃) 変化
積丹(入舸漁港) 23.1 24.3 22.9 −0.2
石狩(石狩湾新港) 24.2 24.7 22.4 −1.8
小樽(祝津) 23.8 24.6 22.6 −1.2
留萌 23.3 24.9 22.8 −0.5
寿都 23.8 25.1 22.7 −1.1
江差 25.2 25.6 24.2 −1.0
古平 23.8 25.0 22.5 −1.3
羽幌 23.5 24.7 22.6 −0.9

太平洋エリア(7地点)

地点 8/11(℃) 8/20(℃) 8/31(℃) 変化
函館 26.0 26.5 25.6 −0.4
噴火湾(室蘭) 22.0 23.6 22.7 +0.7
苫小牧(西港) 22.1 23.2 22.4 +0.3
長万部 22.4 24.0 23.3 +0.9
えりも 19.0 22.5 20.5 +1.5
釧路 18.7 20.7 19.9 +1.2
厚岸 18.0 20.2 19.9 +1.9

オホーツクエリア(3地点)

地点 8/11(℃) 8/20(℃) 8/31(℃) 変化
網走 20.4 21.8 19.3 −1.1
紋別 21.2 22.5 18.3 −2.9
根室 19.1 20.2 19.3 +0.2

後半で最も上昇したのは厚岸の+1.9℃、後半の最高水温は前半に続き函館の26℃台でした。前半に23〜25℃台まで上がった日本海は、8月20日ごろをピークにゆるやかに下降し、8月末は22〜24℃台へ落ち着きました(それでも夏魚が狙える高水温帯は継続)。一方で、前半に冷水だった道東太平洋(えりも・厚岸・釧路)が19〜22℃の中水温帯まで上昇し、純粋な低水温は根室あたりに絞られてきたのが後半の大きな変化です。オホーツクの紋別は8月19日に23.7℃まで上がったあと、8月29日に17.4℃まで下がる乱高下を見せました。前半と後半で水温グループの顔ぶれが少し入れ替わり、高水温(日本海+函館)は横ばい、中間・低水温グループが底上げされる形になっています。

日本海エリアの釣果考察(後半)

日本海側は8月20日ごろにピークをつけ、後半は22〜24℃台へゆるやかに下降しました。それでも夏魚が狙える高水温帯は続いており、シャコ・ハゼ・ヒラメ・回遊魚(サバ・イワシ)・青物と、狙える魚種の多さは前半から変わりません。ただし後半は、釣具店やSNSの陸っぱり報告そのものが前半より少なくなり、真夏のピークの盛り上がりがひと段落した印象です。

ピークを越えても続くシャコ・ハゼ・回遊魚

後半の日本海は、石狩湾新港や小樽港でのシャコ・ハゼ・カレイ・回遊魚の陸っぱりが引き続き楽しめる時期です。シャコの投げ釣りは例年7月から本格化して夏の間続き、ハゼは晩夏から秋にかけて数釣りのシーズンに入ります。回遊魚のイワシは北海道では6〜8月がピーク、サバは7〜10月が本番(特に8〜9月)で、港のサビキが有効な時期が続きます。シャコの狙い方はシャコ釣り入門、ハゼはハゼ(マハゼ)の生態ガイド、回遊魚はイワシ接岸の読み方やサバのサイズ別エリアガイドもあわせてご覧ください。

青物とマメイカの走りが気になる積丹・寿都・小樽

日本海の高水温帯は、地磯から狙う「ショアブリ」の適水温にも入っています。ブリはベイト(イワシ・カタクチイワシ)の接岸に釣果が大きく左右されるため、ナブラやベイトの気配を見ながらの釣りになります。積丹半島西側の地磯や寿都・弁慶岬周辺は、青物とヒラメ・ソイをあわせて狙える実績エリアです。適水温や回遊の傾向はショアブリの釣り場ガイドもどうぞ。あわせて、水温がゆるやかに下がり始めるこの時期は、秋のマメイカ(ヒイカ)・ヤリイカのエギングが少しずつ立ち上がる季節でもあります。港内の常夜灯まわりを中心に、これからの深まりが楽しみな時期です。

🌊 日本海エリアのポイント(後半)

8/20ごろをピークに22〜24℃台へゆるやかに下降。夏魚が狙える高水温帯は続き、シャコ・ハゼ・回遊魚(サバ・イワシ)が引き続き有望です。積丹・寿都は青物の適水温帯、港内では秋のマメイカ・ヤリイカの走りにも期待。ただし後半は陸っぱりの投稿自体が前半より落ち着きました。

太平洋エリアの釣果考察(後半)

太平洋側は、後半の主役が苫小牧を中心とした太平洋西部に移りました。中水温帯まで上がった噴火湾〜苫小牧では夏魚の釣果が具体的に確認でき、道南の函館は水温こそ全道トップ級ながら、陸っぱりの目立った報告は前半に続き限られました。道東(釧路・厚岸・えりも)は水温が中水温帯まで上がったものの、岸からの回遊魚の実績はこれからという状況です。

後半の主役になった苫小牧・室蘭・長万部

噴火湾から苫小牧にかけての太平洋西部は、後半も中水温帯の22〜24℃台を維持し、夏魚が本格化しました。釣具店の公式発信では、苫小牧港の船だまりでサビキのイワシが午前中に100匹超、キラキラ公園や入船公園ではシャコの投げ釣り、一本防波堤ではワラサ(ブリの若魚)73cmといった陸っぱりの釣果が確認できました。カレイ・クロガシラも交じり、ファミリーからルアーまで楽しめるエリアです。岸からのフクラギ(ブリの若魚)の数釣り本番は10月ですが、その走りが早くも顔を出し始めています。ヒラメの狙い方はヒラメの攻略ガイドもご参照ください。

水温トップでも陸っぱり報告は限られた函館

函館は後半も26℃台で全道トップ級の高水温を維持し、青物の適水温帯にあります。ただし、この時期に函館・知内方面で聞かれる「ヒラメ・ブリ絶好調」の釣果は、精査するとゴムボートや遊漁船など沖・船からの釣りが中心で、日付・場所まで確認できる陸っぱりの大型青物の報告は前半に続いて限られました。津軽海峡側は暖かい海水が入りやすく条件は整っているため、津軽海峡に面した下海岸(汐首・恵山方面)のサーフや磯でのショアジギングは、ベイトの接岸とタイミングしだいというところです。

水温は上がったが実釣はこれからの道東(釧路・厚岸・えりも)

道東太平洋側は、後半に水温が大きく動きました。前半に16〜18℃台だったえりも・厚岸・釧路が19〜22℃台の中水温帯まで上昇し、厚岸は後半+1.9℃と18地点で最大の上がり方です。もっとも、この昇温にあわせて青物や回遊魚が岸から釣れ始めた、とはっきり言える日付付きの釣果は、今回のデータ整理では確認できていません。水温の下地は整いつつあるものの、岸の回遊魚はこれからという段階で、後半もカレイ・コマイなどの魚が岸の主役です。えりも・襟裳岬周辺は沖の冷たい水が湧き上がりやすく(湧昇)、水温が読みにくい海域なので、上下動には引き続き注意が必要です。なお釧路港は、東港区・西港区の防波堤や各埠頭のバース岸壁が立入禁止・立入制限区域に指定されている一方、開放されている区域もあります。釣りは千代の浦マリンパークの釣り護岸など、開放された場所を利用してください。

🐟 太平洋エリアのポイント(後半)

後半の主役は苫小牧など太平洋西部。イワシ100匹超・シャコ・ワラサ73cmなど夏魚が本格化しました。函館は水温トップ級ながら、派手な釣果は沖・船が中心で陸っぱり報告は限定的。道東(えりも・厚岸・釧路)は中水温帯まで上がりましたが、岸の回遊魚はこれからで、カレイ・コマイが主役です。

オホーツクエリアの釣果考察(後半)

オホーツク海側は、網走が20〜21℃台、根室が19〜20℃台で低めに推移し、紋別は日ごとの上下動が大きい後半になりました。港のロックフィッシュとカレイ・コマイが引き続き岸の主役で、夏のカラフトマスの接岸期にあたる時期です。

日ごとの上下動が大きかった紋別

紋別は、8月19日に23.7℃まで上がったあと、8月29日に17.4℃まで下がるなど、後半は振れ幅6℃前後の乱高下を見せました。オホーツク海は沖合の海況や風向きの影響を受けやすく、短期間で水温が動くことがあります。下のグラフのように、紋別単体で見ると後半の谷がはっきり出ています。港のちょい投げではカレイ・カジカ、港内のガヤ・ソイなどロックフィッシュが堅調で、網走でもワームでソイが数釣りできたとの報告があります。コマイは夜行性で、夕マズメ〜夜に港内や河口の浅場へ接岸するため、水温が動く時期でも数釣りが楽しめます。

2026年8月 紋別の海水温の推移(8月19日に23.7℃、8月29日に17.4℃の谷)
紋別の日次推移。中水温帯にありながら、後半は日ごとの上下動が大きかった。

接岸期に入るカラフトマスと河口の注意

カラフトマスは、オホーツク・知床方面で例年7月中旬〜下旬に接岸が始まり、8月にかけて接岸期に入っていきます。ただし2026年8月後半については、岸からの日付付きの釣果や公式の接岸状況をはっきり確認できたわけではないため、「最盛期」と断定はせず、接岸期にあたる時期という前提で見ておくのが安全です。カラフトマスをねらう場合は、サケ・マスの河口規制が絡むエリアが多いため、河川ごとの規制区域・期間を釣行前に必ず確認してください(規制の詳細は次の章でまとめます)。

❄️ オホーツクエリアのポイント(後半)

網走は20〜21℃台、根室は19〜20℃台で低め。紋別は8/19の23.7℃→8/29の17.4℃と乱高下しました。港のロックとカレイ・コマイが堅調です。カラフトマスは接岸期ですが「最盛期」とは断定できず、河口規制の確認が前提になります。

サケ(アキアジ)の接岸状況と河口規制の注意

8月後半になると、北海道の各地でサケ(アキアジ)の話題が出始めます。ただ2026年8月後半の時点では、岸から狙える水準での本格的な接岸はまだ確認できていません。日本海の浜益方面では「跳ねを見た」という伝聞、道東の釧路港内では定置網の水揚げにともなって港内を回遊した個体が偶発的に釣れた、といった前兆的な情報が中心で、本格的なシーズンは例年どおり9月以降と見ておくのが自然です。

アキアジやカラフトマスをねらう際に何より大切なのが、サケ・マスの河口規制です。多くの河川で河口の一定範囲・一定期間の採捕が禁止されており、範囲や期間は河川ごと・年ごとに異なります。たとえば網走市では2026年9月1日から、海浜でのサケ・マス釣りに関する新たなルール(竿数や持ち帰り数の制限など)が運用される予定です。規制の内容・区域・期間・罰則は、必ず公式資料と現地の標柱で当日に確認してください。

⚠️ サケ・マスの河口規制は釣行前に必ず確認

河口規制の範囲・期間・罰則は河川ごと・年ごとに異なり、見直しが入ることもあります。民間のまとめではなく、北海道や各振興局・海区漁業調整委員会の公式情報と現地標柱で確認を。網走市では2026年9月1日から新ルールが運用予定です。公式の総合案内は北海道フィッシングルールをご覧ください。

2026年8月のまとめと、9月への見通し

2026年8月を前後半で振り返ると、北海道沿岸の海水温は「高水温グループ(日本海+函館)は横ばい、中間・低水温グループが後半に底上げ」という動きになりました。日本海8地点は前半に23〜25℃台へ上がってピークをつけ、後半は22〜24℃台へゆるやかに下降。函館は前後半を通じて26〜27℃で全道トップ級を維持しました。太平洋西部(室蘭・苫小牧・長万部)は中水温帯まで上がって夏魚が本格化し、後半は苫小牧のイワシ・シャコ・ワラサ73cmが具体的なトピックになりました。道東太平洋(えりも・厚岸・釧路)は後半に19〜22℃の中水温帯まで昇温し、純粋な低水温は根室あたりに絞られました。オホーツクの紋別は乱高下、カラフトマスは接岸期に入りつつあります。

9月に向けては、日本海の水温がさらに下がりながらも、シャコ・ハゼ・回遊魚に加えてマメイカ・ヤリイカ・青物が狙いやすくなる、秋の入り口の面白い時期に入っていきます。道東の昇温で岸の回遊魚が動き出すか、サケ(アキアジ)の接岸が本格化するかも見どころです。釣行の際は、水温だけでなくベイトの接岸状況や河口規制も確認しながら、安全に楽しんでいただければうれしいです。次回(2026年9月)のレポートでも、同じ18地点で9月の動きを追っていきます。

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