北海道サヨリの釣り方|秋に鉛筆サヨリを数釣りする仕掛け・時期・釣り場

北海道 サヨリ 釣り方 秋 ショア 入門 釣りノウハウ

「秋の北海道でサヨリを釣ってみたいけれど、鉛筆みたいに細くて、なかなか針掛かりしない」——そんな悩みはありませんか。サヨリは表層でキラキラ群れる姿が見えるのに、いざ掛けようとすると空振りが続きやすい魚です。

結論から言うと、秋(9〜10月)の北海道日本海側で鉛筆サヨリを数釣りするコツは、チカ用のサビキ仕掛けに2.5〜3号の小さめの針を合わせ、表層〜中層で群れを目視しながら狙うことです。コマセ(スピードエサ機)は撒きすぎず、群れが見えているうちに手返しよく数を伸ばします。

筆者は釣り歴8年、小樽でサヨリを釣ってきました。この記事では実際の仕掛けと誘い方に、生態や適水温の資料も合わせて、時期・釣り場・仕掛け・釣り方・食べ方を通しで解説します。読み終えるころには、秋の北海道で鉛筆サヨリを釣って、オイルサーディンにしてバケットと楽しむところまでイメージできるはずです。参考になればうれしいです。

サヨリとは|北海道で釣れる「鉛筆サヨリ」の正体

まずはサヨリという魚を知っておくと、狙い方や時期の理由が腑に落ちます。北海道で秋に釣れる「鉛筆」も、正体が分かると納得できます。

サヨリの生態(表層・産卵・食性)

標準和名サヨリ(Hyporhamphus sajori)は、下アゴが長く伸びた細長い魚で、沿岸の表層を群れで泳ぎます。北海道から九州南岸まで広く分布します。幼魚は河口の汽水域にも入り、FishBaseには淡水域での記録もあるため、「淡水には入らない」とは言い切れません。

  • 産卵期=春〜初夏が中心(地域差あり・5〜8月とする資料も)。藻場や流れ藻に群れで来遊し産卵
  • 卵=付着糸を持ち、海藻や流れ藻に絡みつくタイプ
  • 食性=主に動物プランクトンや小型甲殻類。成長後は藻類や水面に落ちた昆虫も利用

表層でプランクトンを食べる魚なので、タナは表層〜中層が基本になる、というわけです。

「鉛筆」「エンピツ」「カンヌキ」はサイズの呼び名

秋の北海道で多い「鉛筆サイズ」は、別の種類ではありません。一般に、秋口は当歳魚(その年生まれの若い個体)が主体で小型が多い傾向とされています。つまり「鉛筆」は、若い小型個体を指すサイズの呼び名です。

サイズの呼び名(目安)

  • エンピツ=おおむね20cm前後までの小型(資料により幅あり)
  • カンヌキ=おおむね30cm超〜40cm級の太い大型
  • 「サンマサイズ」=サンマほどの大型を指す釣り人の通称。カンヌキと重なる表現

いずれも厳密な公的規格ではなく、地域や資料で基準は多少ゆれます。北海道で秋に釣れるのは、この中の「エンピツ」クラスが中心という理解でよさそうです。

体験談:ちなみに筆者は、石狩でワームを投げていたときに、一度だけサンマサイズ(カンヌキ級)の大型サヨリが釣れたことがあります。狙って釣ったわけではない偶発の一匹でしたが、秋の主体は鉛筆でも、まれに大型が混じることもある、というわけです。

呼び名の地域差と北海道での呼び方

サヨリには全国でサエロ、クチナガ、ナガイワシなど多くの地方名があります。ただ、魚類図鑑や行政資料を調べても、北海道固有と明示された地方名は確認できませんでした。この記事では道内でも通じやすい「サヨリ」「鉛筆サヨリ」を基本にして、カンヌキやサンマサイズは補足として扱います。

北海道でサヨリが釣れる時期|秋9〜10月がねらい目

北海道のショア(陸っぱり)でサヨリを狙うなら、秋がひとつの目安です。ここでは時期・時間帯・水温を整理します。

秋に鉛筆サイズが多い理由

前述のとおり、秋口は当歳魚が主体になりやすい時期です。だから9〜10月の北海道でも鉛筆サイズを狙える年がある、という流れになります。小樽では9月のサビキ釣果例も見られますが、接岸の状況は年や日によって変わります。

時間帯と潮まわり

サヨリは昼行性で日中も釣れます。朝夕のマヅメは試しやすい時間帯ですが、北海道で上げ潮が常に優位と示した比較調査は確認できませんでした。

ただし潮まわりについては、「大潮が小潮より有意に釣れる」と示した調査は確認できませんでした。潮の大小そのものより、実際に潮が動いているか、群れが目の前に入っているかを優先して判断するのが現実的だと感じています。

適水温の目安

水温については、世界的な魚類データベース「FishBase」(世界中の魚の分布や生態をまとめた学術系サイト)に、分布情報から推定された好適6.9〜21.7℃・平均18.4℃という値が載っています。一部の釣り情報サイトでは15〜25℃といった目安を挙げる例もあります。とはいえ、これらはいずれも魚が分布・生息する水温の目安であって、北海道の岸釣りで最も食う水温を実証した値ではありません。

ポイント:水温はあくまで補助的な目安です。18.4℃はFishBase掲載の分布由来の平均値で、釣果のピークを示す確定値ではありません。実際は、群れが射程内にいるか、仕掛けを流せる潮があるかもあわせて確認します。

そのシーズンの実際の水温は、北海道ショアの海水温レポートでエリアごとにチェックできます。釣行前の目安づくりに使ってみてください。

サヨリの釣り場|北海道・日本海側のエリア

ここでは、公開されている釣果情報で名前が挙がるエリアを紹介します。あくまで釣果実績ベースなので、釣行前には最新の状況と現地の掲示を確認してください。

安全とマナー

  • 現地の掲示・港湾管理者・自治体の最新情報を最優先
  • 防波堤・フェンス内・荷役や漁業の作業区域には入らない
  • ライフジャケットを着用し、係留ロープの近くへ投げない
  • 使ったコマセは洗い流し、ごみは持ち帰る

小樽港(メイン・実釣エリア)

筆者が実際にサヨリを釣ってきたのが小樽港です。9月の釣果例が見られ、群れが港内に入ると表層で目視でき、鉛筆サイズが釣りやすい印象です。ただし小樽港でも防波堤など立入禁止の区域があります。釣りは開放されている岸壁に限り、現地の掲示と港湾管理者の最新情報を優先してください。

石狩湾新港・余市湾(日本海側の候補)

  • 石狩湾新港=サヨリの投稿例はあるが、盛期を示す公的統計は未確認。立入禁止・作業区域を現地表示で必ず確認
  • 余市湾=サヨリの情報は少なく、探索候補という位置づけ

苫小牧東港は参考(太平洋側・立入に注意)

苫小牧東港は太平洋側でサヨリの記録がある一方、釣りができる区間は限られ、立入制限のある場所も多いエリアです。本記事では参考扱いとし、利用する場合は開放区間や利用条件を公式情報で必ず確認してください。

回遊についての注意

なお、北海道日本海側のサヨリが「毎年同じ経路で北上・南下する」と断定できる根拠は、資料では確認できませんでした。日本海側で季節回遊があるという説もあれば、大きな回遊はしないという見解もあり、標識再捕データも乏しいのが実情です。上で挙げたエリアはあくまで釣果実績であって、回遊経路の証明ではない、という点は押さえておきたいところです。

サヨリの仕掛け|チカ用サビキ+2.5〜3号がフッキングの決め手

ここが鉛筆サヨリ攻略のいちばんの肝です。筆者が小樽で実際に使っている仕掛けを紹介します。

鉛筆サヨリに2.5〜3号が効く理由

使うのはチカ用のサビキ仕掛け。針は2.5〜3号を選びます。鉛筆サヨリは口が小さいので、大きい針だと掛かりが悪く、空振りが増えます。小さめの針に落とすことでフッキング率が上がる、というのが実釣での実感です。

スピードエサ機(コマセ)の使い方

コマセはスピードエサ機(コマセカゴ)をメインに使います。ポイントは撒きすぎないことです。

  • 群れが目視できているうちは、積極的に撒かない
  • アタリが止まってきたら、アミエビを足して群れをつなぎ止める

筆者の小樽での経験では、群れが見えているうちは投入量を抑え、反応が落ちてきたら足すようにしています。見えている群れを散らさない意識が、数釣りにつながる印象です。

タナは表層〜中層・群れを目視で狙う

サヨリは表層の魚なので、タナは表層〜中層がメインです。群れが見えるときは表層直下から始め、反応がなければ少しずつ下げていきます。群れの位置を目で追いながら、その少し先に仕掛けを入れていくイメージで狙います。

参考:一般的なサヨリ仕掛け3パターン

  • 飛ばしサビキ/カゴ付き連玉=遠投しつつコマセと付け餌を同調
  • カゴなし連玉=近距離向け・軽くてアタリが取りやすい
  • 飛ばしウキ+アタリウキ(二段ウキ)=投入用と感度用でウキの役割を分担

使い分けの目安としては、足元に小型の群れが見えるときはチカ用サビキ、群れが沖にいたりサビキを見切るようなら連玉や飛ばしウキ、というふうに状況で替えるのがおすすめです。

サヨリの釣り方・誘い方|サビキで掛けるコツ

仕掛けができたら、あとは誘い方とアワセです。サヨリはエサ取りが巧い魚なので、ちょっとしたコツで釣果が変わります。

積極的にサビく誘いと置き竿の使い分け

誘い方に決まった正解はなく、状況で使い分けるのが筆者のスタイルです。

  • ゆっくり上下に、積極的にサビいて誘う
  • 反応が渋いときは、スピードエサ機で置き竿にして待つ

群れの活性やその日の反応を見ながら、動かす・待つを切り替えていきます。

アワセは軽く・糸を張ってアタリを出す

一般的な資料では、ウキに変化が出たら大きく待たず、手首を返す程度の軽いアワセを入れるとされています。食い渋りのときは、こまめな聞きアワセが有効です。

ポイントは糸を張ってアタリを出すこと。サヨリはエサ取りが巧く、糸が緩んでいるとウキに出ないまま付け餌だけ取られやすい、という傾向があります。完全な置き竿・向こう合わせ前提の魚ではないので、基本は手持ちで、軽く誘いながら掛けにいくのがおすすめです。

釣ったサヨリの食べ方|オイルサーディンが絶品

釣りの締めくくりは、やっぱり食べる楽しみです。鉛筆サヨリのような小型は、料理次第でぐっと美味しくなります。

筆者の一推し:オイルサーディンにしてバケットと

鉛筆サヨリを持ち帰ったら、ぜひオイルサーディンにしてみてください。下処理した小型サヨリをオイルでじっくり火入れすると、十分に加熱されて小骨まで食べやすくなり、丸ごと美味しくいただけます。バケット(バゲット)に乗せて食べると、これがよく合います。数釣りした小型の使い道として、筆者の一推しです。

サヨリ カタクチイワシ オイルサーディン 北海道 釣り 食べ方
小型のサヨリとカタクチイワシで作ったオイルサーディン。バケットと好相性です

天ぷら・一夜干しも小型向き

もちろん定番も外れません。小型は身が薄いので、天ぷら・フライ・一夜干しのように、開いて揚げる・干して旨味を凝縮させる調理が扱いやすいです。大きく育った個体なら刺身や昆布締めも美味しくいただけます。

小型サヨリの下処理

  • ウロコ・頭・内臓を取り、中骨沿いの血ワタと黒い腹膜を洗う
  • 洗ったら、すぐに水分を拭き取る
  • 黒い腹膜は鮮度低下の印ではないが、苦味・臭い・見た目を抑えるため除くのが一般的

小型は身が薄いので、腹膜を強くこすって身を破らないよう、やさしく扱うのがコツです。なお、生で食べるなら釣れたらすぐに冷やし、状態のよい個体を選びます。判断に迷うときは加熱がおすすめです。

旬・味・高級魚としての位置づけ

サヨリは淡泊な白身で、脂質は可食部100gあたり1.3gと少なめです(日本食品標準成分表の値)。脂の強さより、透明感のある身と繊細な味が評価される魚です。旬については、市場では冬〜春、特に3〜4月を挙げる資料が多く見られます(産地により幅があります)。秋の北海道の小型を「一番脂が乗る旬」と断定できる根拠はありません。それでも、釣りたてを自分で料理して食べる一皿は格別です。ちなみに大型のカンヌキは寿司店や割烹で使われる高級魚で、価格は産地・入荷量・規格で変動します。

まとめ|秋の北海道でサヨリ釣りを楽しもう

秋(9〜10月)の北海道・日本海側は、鉛筆サヨリを手軽に楽しめるシーズンです。最後に要点を振り返ります。

  • 時期=秋(9〜10月)。当歳魚主体で鉛筆サイズを狙える年が多い
  • 釣り場=小樽が中心。石狩・余市は最新の釣果と開放状況を確認できたときの候補
  • 仕掛け=チカ用サビキ+2.5〜3号。口が小さいので小さめの針でフッキング率アップ
  • コマセ=スピードエサ機で撒きすぎない。群れが見えるうちに手返しよく
  • 釣り方=表層〜中層を目視で狙い、糸を張って軽くアワセ
  • 食べ方=小型はオイルサーディンが一推し。天ぷら・一夜干しも◎

サヨリ釣りは、群れさえ入れば特別な大物狙いのタックルがなくても始められる、身近で楽しい釣りです。まずは秋の身近な港で、表層に群れるサヨリを探してみてください。釣った鉛筆サヨリをオイルサーディンにする一皿まで、きっと満足できるはずです。参考になればうれしいです。

水温の目安を確認したい方は、北海道ショアの海水温レポートもあわせてどうぞ。

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