「6月になって水温も釣果も動き出したのに、結局どこに行けばいいのか分からない」——そんな北海道ショア釣り師の方へ。
今回から観測地点を3地点から18地点に拡大し、日本海・太平洋・オホーツクの全道をカバーしました。私・ぐるるがるごんが毎日実測している水温データをもとにお届けします。
苫小牧(西港)は6月前半で+2.3℃という最大の上昇を記録し、マメイカ・カレイ・サクラマス・マツカワまで一気に多彩な釣果が出ています。日本海側の積丹・寿都・江差では「ショアブリ」が解禁し、江差では100cm超の大型2本もSNSで話題になりました。道東の釧路ではショアサクラマスが55cmで最盛期を迎えています。
このレポートを読めば、6月前半の北海道沿岸で「今どこが動いているか」を一目で把握でき、空振りを避けて効率よく釣行エリアを選べるようになります。
📌 この記事でわかること
✅ 苫小牧+2.3℃の急上昇と、マメイカ・カレイ・サクラマス・マツカワが多彩に動き出した関係
✅ 日本海側のショアブリ解禁・釧路のショアサクラマス最盛期など、エリア別の最新釣果
2026年6月前半(1〜10日)18地点の海水温データ
2026年6月1〜10日に北海道沿岸18地点で実測した海水温データをまとめました。今回から観測地点を3地点から18地点へ拡大し、日本海・太平洋・オホーツクの3海域で水温の動きを比較できるようにしています。
まずは海域別の水温推移と、6月前半10日間での変化量を確認します。
日本海エリア(8地点)
| 地点 | 6/1(℃) | 6/5(℃) | 6/10(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 積丹(入舸漁港) | 12.9 | 14.6 | 14.0 | +1.1 |
| 石狩(石狩湾新港) | 14.6 | 15.4 | 13.6 | -1.0 |
| 小樽(祝津) | 14.2 | 15.7 | 13.7 | -0.5 |
| 留萌 | 15.1 | 16.1 | 14.7 | -0.4 |
| 寿都 | 14.5 | 14.3 | 14.4 | -0.1 |
| 江差 | 15.3 | 14.8 | 14.4 | -0.9 |
| 古平 | 14.3 | 15.8 | 13.7 | -0.6 |
| 羽幌 | 14.8 | 16.0 | 15.1 | +0.3 |
太平洋エリア(7地点)
| 地点 | 6/1(℃) | 6/5(℃) | 6/10(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 苫小牧(西港) | 11.7 | 13.0 | 14.0 | +2.3 |
| 噴火湾(室蘭) | 13.5 | 11.6 | 13.3 | -0.2 |
| 函館 | 15.1 | 14.8 | 15.3 | +0.2 |
| 長万部 | 14.5 | 12.6 | 14.5 | 0.0 |
| 釧路 | 7.0 | 6.7 | 7.2 | +0.2 |
| 厚岸 | 6.5 | 6.5 | 7.5 | +1.0 |
| えりも | 9.2 | 6.4 | 8.3 | -0.9 |
オホーツクエリア(3地点)
| 地点 | 6/1(℃) | 6/5(℃) | 6/10(℃) | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 網走 | 9.2 | 10.3 | 9.8 | +0.6 |
| 紋別 | 10.1 | 10.2 | 8.4 | -1.7 |
| 根室 | 9.8 | 9.7 | 9.4 | -0.4 |
18地点のうち最も上昇したのは苫小牧(西港)の+2.3℃でした。逆に最も下降したのは紋別の-1.7℃で、オホーツク海側はまだ水温が安定していないことがわかります。日本海エリアは6/5に向けていったん上昇したあと6/10にかけて落ち着く動きが多く、積丹だけが10日間トータルで上昇という結果になりました。なお、6/10時点では積丹と苫小牧がともに14.0℃となり、上昇幅は大きく異なるものの日本海と太平洋の代表エリアが同水温に並ぶという面白い結果になっています。
日本海エリアの釣果考察
ショアブリ解禁で盛り上がる積丹・寿都・江差
日本海側で6月最大の話題は、地磯から狙う「ショアブリ」の解禁です。積丹半島西側の地磯では6月初旬からブリのショアジギングが本格化し、SNSでも釣果報告が相次いでいます。ただしベイトとなるイワシ・カタクチイワシの接岸状況によって釣れ行きが大きく変わり、「フグだらけでブリは厳しかった」という日もあるようです。積丹の水温は10日間で+1.1℃と18地点中2番目の上昇で、ベイトの接岸が進めばさらに期待が高まりそうです。ブリは一般的に水温16℃以上で活性が上がるとされますが、北海道では冷水に馴染んだ個体が多く、14℃台での接岸実績も珍しくありません。今回の実測でも14℃台からすでに接岸が始まっており、今後の水温上昇でさらに釣果が伸びる可能性があります。
寿都も弁慶岬周辺を中心にショアブリの名所として知られ、6月7日には寿都湾でのブリ釣果が報告されています。水温は-0.1℃とほぼ横ばいで、安定した状況が続いています。
江差では、地元アングラーのSNS投稿で102cm・98cmという大型ブリ2本の釣果が話題となりました。同じ6月シーズン中にヒラメ55cmも記録されており、道南エリアは日本海側ショアブリの「先行エリア」として、5月から実績が出始める傾向があります。水温は-0.9℃と下降していますが、ブリの回遊は水温だけでなくベイトの動きに連動するため、引き続き注目のエリアです。
マメイカが最旬の石狩湾新港・留萌
石狩湾新港では、6月がマメイカのベストシーズン前半にあたります。サビキ用の磯竿に5連結のスッテ仕掛けを使った釣り方が紹介されており、エギ+グリーン系スッテのアシストリグが効果的とのことです。早朝5:30〜8:00の時間帯が特に有効で、東埠頭・花畔埠頭周辺は週末の夜釣りで混み合うほどの人気ぶりです。水温は-1.0℃と18地点中3番目の下降幅でしたが、マメイカ自体の釣果報告は6月に入ってからも継続しています。カレイ(マガレイ38cm)の釣果も確認されており、投げ釣りも継続して楽しめそうです。
留萌でも6月のマメイカ・エギングは実績のあるジャンルで、留萌港・雄冬漁港での釣果が知られています。アイナメ・カレイの釣果も継続中で、使用ルアーはジグ系が中心という報告が多く見られました。水温は-0.4℃でした。
例年より早いワタリガニ接岸の石狩湾新港
石狩湾新港では、例年にない動きとしてショアからのワタリガニ(ガザミ)が早くも釣れ始めています。6月1日・5日には夕方から夜にかけて投げ縄式の仕掛けで複数杯(外子・内子入りのメス中心、600g超の大型も)がキャッチされ、6月12日には石狩放水路河口でも釣果が確認されました。
注目すべきは時期の早さです。石狩湾新港のワタリガニは、ここ数年の釣行ログでは8月以降に狙い始めるケースが多く、2026年は5〜6月から釣れ始めた1〜2ヶ月早い接岸と言える状況です。5月からの石狩湾の水温急上昇が、例年より早い浅場への接岸を後押ししたとみられ、前回の5月後半レポートで予告した「6月の甲殻類本番入り」が現実のものとなりました。
なお、外子(卵を腹の外に抱えたメス)は資源保護の観点からリリースが推奨されます。内子(体内卵)は一般に可食とされますが、採捕のルールは地域ごとに異なるため、実際に持ち帰る際は各地の漁業調整規則を必ず確認してください。
なお、同じ甲殻類のシャコは6月はまだ「走り」の時期で、本格化は7月以降の見込みです。後半レポートで動向を追います。
その他のエリア(小樽・古平・羽幌)
- 小樽(祝津):ソイ・ガヤが好調。6月6〜7日には「おたる祝津にしん・おタテ祭り2026」が開催され、地域全体が賑わいました。水温は-0.5℃。
- 古平:周辺サーフでホッケが継続。漁港本体は工事の影響で立入制限が続いているため、釣行前に最新情報の確認が必須。水温は-0.6℃。
- 羽幌:道北日本海のサクラマスは北上リレーの最終ランナーとして6月上旬がシーズン最終盤。カレイ・ロックフィッシュも狙い目。水温は+0.3℃と18地点中では穏やかな上昇でした。
太平洋エリアの釣果考察
ショアヒラメ解禁ラッシュの噴火湾・苫小牧・長万部
太平洋側最大のトピックは、噴火湾エリアでの「ショアヒラメ解禁」です。6月1日以降、各サーフでヒラメ狙いの釣り人が急増し、週末は駐車場が満車になるほどの人気となりました。SNSには71.5cmという大型ヒラメの釣果も投稿されています。ただしシーズン序盤のためソゲ(30cm未満)が交じることも多く、平日の朝・夕マヅメが狙い目とされています。水温は-0.2℃とほぼ横ばいでした。
苫小牧(西港)は、18地点中最大となる+2.3℃の水温上昇を記録したエリアです。この上昇に連動するように、釣果も一気に多彩になりました。キラキラ公園(北ふ頭)ではマメイカが好調と速報が出ており、樽前サーフでは良型カレイが複数枚釣れる状況が続いています。さらに一本防波堤ではサクラマス・アブラコ・ソウハチカレイなど多彩な魚種が確認され、近郊サーフでは49cmのマツカワも話題になりました。水温の急上昇が、ベイトの接岸と魚種の動き出しを後押ししている可能性が高いエリアです。
長万部では、国縫海岸を中心にヒラメとアメマスが同時に狙える状況が続いています。長万部川河口でのトラウト・ヒラメの釣行記録も確認されており、噴火湾の盛り上がりと連動する形で今後の伸びが期待できます。水温は10日間でほぼ変化なし(0.0℃)でした。
ショアサクラマス最盛期の釧路
道東太平洋側では、釧路でショアサクラマスが最盛期を迎えています。6月上旬には40cm半ばの釣果が報告され、その後6月11日には55cmまでサイズアップした釣果も確認されています。2026年は濁りの影響で接岸がやや遅れ気味とのことですが、濁りが取れたタイミングで爆発的な釣果が期待される状況です。水温は+0.2℃とわずかに上昇しました。
カレイ系が充実するエリア(厚岸・函館・えりも)
- 厚岸:真竜岸壁の投げ釣りでトウガレイ・カワガレイが好調。5月下旬から継続して最盛期を迎えており、20〜30cm級が複数枚釣れています。水温は+1.0℃と18地点中3番目の上昇。
- 函館:ショアロックが中心で、ソイ・アイナメ・メバルが防波堤・岸壁から継続。ヒラメは6月から本格化の見込み。水温は+0.2℃。
- えりも:岸からのアメマスが好期。カレイの投げ釣りも定番で、ヒラメの期待も高まっています。水温は-0.9℃と日本海の江差と並ぶ下降幅でした。
オホーツクエリアの釣果考察
サクラマス最盛期とカレイの紋別・網走・根室
オホーツク海側は、ショアサクラマスのピーク(5月中旬〜6月下旬)の真っただ中にあります。中でも網走〜斜里エリアの斜里川河口(以久科原生花園)は、全道のサクラマス河川ランキングでS+評価を獲得する道内屈指の実績ポイントです。網走港では夜釣りでメバル・ソイが20匹、栄浦漁港のちょい投げカレイでは17匹という釣果も報告されています。水温は+0.6℃の上昇でした。
紋別はカレイの釣果が好調で、ちょい投げでマガレイ・クロガシラ・カジカなどが狙えます。ショアサクラマスについては紋別よりも北側の興部・枝幸方面が主要フィールドとされています。水温は-1.7℃と18地点中最大の下降を記録し、オホーツク海側の水温がまだ不安定であることを示しています。
根室は標津川・伊茶仁川という道東屈指の母川を抱えるショアサクラマスのエリアです。クロガシラカレイも夕方〜夜にかけて30〜40cmサイズが連続ヒットする報告があり、サクラマスとカレイを並行して狙える時期となっています。水温は-0.4℃でした。
まとめ:6月前半は苫小牧の急上昇と日本海ショアブリ解禁が最大の動き
2026年6月前半(1〜10日)の18地点水温データと釣果情報をまとめると、以下のような状況が見えてきました。
特に苫小牧は水温の急上昇とともに釣れる魚種が一気に増えており、6月後半に向けて最も伸びそうなエリアです。日本海側のショアブリは、ベイトの接岸状況次第で大きく釣果が変わるため、SNSの最新情報をチェックしながらタイミングを見極めることが重要です。次回の後半レポート(11〜30日分)では、これらのエリアがどう変化していくかを引き続き追っていきます。


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