「3月に島牧へ行ったのに全然釣れなかった」「積丹でサクラマスを狙ったのにまだシーズン前だった」——北海道の日本海側でサクラマスを狙うとき、こんなすれ違いが起きやすいのはなぜでしょうか。
答えは「北上リレー」を知らないからです。
日本海側のサクラマスは、道南から道北へ向かって順番に接岸前線が北上していきます。12月に道南(上ノ国・乙部)でシーズンが始まり、3月に島牧・熊石、4月に積丹、5月に増毛・道北、6月に宗谷という流れです。エリアを誤れば「もう終わった」「まだ早い」という状況に陥ります。逆にこの北上リレーを把握すれば、3月〜6月の4か月間にわたって日本海を追いかけることができます。
この記事では、FRA累計捕獲数をベースにした独自スコアリングで日本海側の主要河川をランキング化し、2026年最新の河口規制をエリア別にまとめました。「どの川の河口へ・いつ行けばいいか」が一目でわかる内容です。全道版でスコアリング方法を確認済みの方は、そのままエリア別の詳細へお進みください。
日本海サクラマスは「北上リレー」で釣れる
道南から道北へ——6エリアを順番に釣り歩く
北海道のサクラマスは降海後に日本海沿岸を北上し、オホーツク海で越夏してから南下・遡上します。その北上回遊ルートが道南日本海を通過する際に接岸するため、まず道南でシーズンが始まり、魚群が北上するにつれて各エリアへ順番に魚が差してきます。

エリアを大きく分けると、道南(上ノ国・乙部)→ 島牧・熊石 → 積丹 → 増毛・留萌 → 道北(初山別・羽幌)→ 宗谷(徳志別川)の6段階です。先行エリアが落ち着いてきたタイミングで次のエリアへ移動するローテーションを組むと、1シーズンで複数エリアの釣果を積み上げることができます。
ただし接岸前線の到達は年によって1〜2週間程度前後します。雪解け水(雪代)が大量に流入すると水温が下がって接岸が遅れます。下記のカレンダーはあくまで平年値の目安として参照してください。
「板マス」の聖地・島牧〜熊石が生まれた4つの理由
道南日本海、とりわけ島牧村〜八雲町熊石エリアは、体高のある大型サクラマス「板マス」の産地として全国に知られています。4kgクラスが当たり前、まれに5kgクラスも出る。こうした異常な釣果密度が生まれる理由は、4つの要因が重なっているからです。
- 増殖事業の集積:道立水産孵化場道南支場(熊石)と乙部町サクラマス種苗センターが拠点を置き、年間約87万尾のスモルトを集中放流。見市川・千走川・尻別川など複数の放流河川への回帰群が同時期に同じ沿岸に集まる
- ベイト集積のタイミング:3〜5月はサケ稚魚の降海ピーク(水温13℃に達するまで沿岸1km圏に密集)と動物プランクトンのブルーム後ピーク(4月中旬〜5月中旬)が重なる。サクラマスが岸近くに留まり続ける理由がある
- 北上回遊ルートとの合致:サクラマスは降海後に岸沿いを北上するため、道南日本海沿岸への接岸密度が高くなる。積丹半島の地形が一種の壁になり、南から北上してきた魚が半島手前の道南沿岸に溜まりやすい
- 成長環境:対馬暖流の影響を受けたこの海域で長期間成長した個体が、回帰のタイミングに岸へ接近する。十分に成長した大型個体が多いため「板マス」が出やすい
2005年の熊石大フィーバーが全国に知れ渡り、それ以降は専用タックルの開発・釣り場の開拓が進んで現在の「聖地」としての地位が確立されています。
日本海版シーズンカレンダー
| エリア | 開幕 | ピーク | 終盤 |
|---|---|---|---|
| 道南日本海 上ノ国・乙部・厚沢部 |
12月中旬〜 | 1月〜2月下旬 | 3月上旬 |
| 島牧・熊石 千走川・見市川エリア |
2月〜 早い年は12月から |
3月下旬〜4月下旬 | 5月中旬 |
| 積丹半島 余市・古平・余別・神恵内 |
3月中旬〜 | 4月中旬〜5月上旬 | 5月下旬 |
| 増毛・留萌 信砂川・舎熊海岸 |
4月上旬〜 | 4月下旬〜5月下旬 | 6月上旬 |
| 道北日本海 初山別・羽幌・遠別 |
4月下旬〜 | 5月中旬〜6月上旬 | 6月下旬 |
| 宗谷 徳志別川・サロベツ |
5月下旬〜 | 6月上旬〜6月下旬 | 7月上旬 |
北上リレー・週単位タイムライン
| 時期 | 注目エリア | 状況 |
|---|---|---|
| 12月中旬〜1月上旬 | 上ノ国・乙部(道南) | イワシ接岸とともにサクラマス接岸開始。早場の幕開け |
| 1月〜2月下旬 | 上ノ国・乙部(道南) | 道南エリアのピーク。2月は沖回遊で小康状態になる年も |
| 3月第1〜2週 | 島牧・熊石スタート | 板マス期待の本格シーズン入り。3kgクラスの回遊が始まる |
| 3月下旬〜4月上旬 | 島牧・熊石本番 / 積丹走り | 熊石(鮎川平盤)が最も混み合う時期。積丹でも接岸始まる |
| 4月中旬〜下旬 | 積丹ピーク / 増毛・留萌スタート | 積丹の実績が最多になる時期。舎熊海岸でも60cmクラスが上がり始める |
| 5月上旬〜中旬 | 増毛・留萌ピーク / 道北スタート | GW前後が信砂川・舎熊海岸のピーク。初山別・羽幌でも釣れ始める |
| 5月下旬〜6月上旬 | 道北ピーク / 宗谷スタート | 初山別・羽幌・遠別が最盛期。徳志別川(サロベツ)でも接岸開始 |
| 6月上旬〜下旬 | 宗谷(徳志別川)ピーク | 道内最大の資源量・徳志別川エリアがシーズン最終ランナー |
スコアリングと日本海側主要河川一覧
スコアリング方法の詳細は北海道ショアサクラマス釣り場ガイド【全道版】をご参照ください。①FRA累計捕獲数・放流数をベースにした資源量スコア(最大7点)と②実釣情報スコア(最大3点)を合計した10点満点で評価しています。
| 河川名 | エリア | ランク | 精査スコア | 保護水面 |
|---|---|---|---|---|
| 徳志別川 | 日本海北部(宗谷) | S+ | 9.7 | なし |
| 尻別川 | 北日本海南部(後志) | S+ | 8.9 | なし |
| 千走川 | 北日本海南部(島牧) | S | 8.4 | 全川禁漁 |
| 信砂川 | 北日本海北部(増毛) | S | 7.3 | 保護水面 |
| 見市川 | 北日本海南部(熊石) | A | — | 保護水面 (河川内禁漁・海側可) |
| 堀株川 | 北日本海南部(共和町) | A | — | なし |
| 朱太川 | 北日本海南部(寿都) | A | — | なし |
| 天塩川 | 北日本海北部(天塩) | A | 5.7 | なし |
| 石狩川 | 北日本海中部(石狩) | A | 5.1 | なし |
| 珊内川 | 北日本海南部(神恵内) | B | 4.6 | なし |
| 暑寒別川 | 北日本海北部(増毛) | B | 4.5 | 保護水面 |
| 野束川 | 北日本海南部(神恵内) | B | 4.5 | なし |
| 古宇川 | 北日本海南部(神恵内) | B | 4.0 | 保護水面 |
| 余市川 | 北日本海中部(余市) | B | 3.8 | なし |
【S+ランク】日本海最強の2河川
徳志別川(豊富町)——道内最大の資源量・サロベツサーフの猛者
累計捕獲数:78,512尾 / 精査スコア:9.7 / 日本海北部(宗谷)
全道67河川のスコアリングで圧倒的なトップを叩き出した河川です。斜里川(68,912尾)を超える道内最多の累計捕獲数78,512尾は、それだけ多くのサクラマスがこの川に回帰・遡上していることを意味しています。
ただし、このポテンシャルと引き換えに規制が道内でも最も広い水準になっています。
期間:4月1日〜12月10日
左岸:900m / 右岸:1,000m / 沖合:2,000m
道内でも特に規制が広い河川です。釣行前にフィッシングルール最新版を必ず確認してください。
フィールドの特徴
徳志別川の釣りは「サーフ専業」です。河口から10km圏内に紐づいた漁港がなく、実釣は砂丘と平坦なサーフが中心になります。
- 徳志別川河口サーフ(豊富町):規制期間外(主に3月)の河口扇状部が本命。規制中は河口から1km以上離れた無名サーフで回遊待ち。砂+砂丘・小さな流れ込みが点在する典型的な宗谷北部サーフ。国道238号(オホーツクライン)から農道・林道経由で徒歩エントリー
- 周辺無名サーフ(枝幸町・宗谷沿岸):「数型本命」として知られる徳志別川系回遊群の動線。国道238号の退避帯から砂丘を越えてエントリー
シーズン:5月下旬〜6月下旬がピーク。規制が4/1から始まるため、3月中に河口前を狙うのがセオリーです。7月上旬まで回遊が残ることもあります。
アクセス:稚内市内から車で約1時間。最寄りのコンビニ・ガソリンスタンドは豊富町市街地にあります。遠征釣行では燃料・食料を前日に確保することを推奨します。
尻別川(蘭越町〜倶知安町)——後志日本海の盟主・3点セットで攻略
累計捕獲数:38,002尾 / 精査スコア:8.9 / 北日本海南部(後志)
北日本海南部では断トツの資源量を誇る河川です。捕獲数38,002尾は放流事業の実績と自然再生産の両方が積み上がった数字で、道南〜積丹エリアのサクラマス回遊を支える基幹河川のひとつです。
期間:5月1日以降(毎年フィッシングルール要確認)
範囲:左右一定距離(後志総合振興局指定)
後志6河川委員会指示の対象河川。最新版で必ず確認してください。
3点セットで攻略する
尻別川の釣り場は「尻別漁港・河口サーフ・精進川河口」の3点セットで整理できます。当日の風向き・波高・潮位に合わせて使い分けるのが実釣の鉄則です。
- 尻別漁港(蘭越町):河口すぐ東側の小規模漁港。外向き防波堤先端・テトラが本命、港外サーフも狙い目。駐車は港周辺(漁協作業スペース厳禁)。国道5号・道道経由でアクセス良好
- 尻別川河口サーフ一帯(蘭越町):左岸は尻別岬の磯(ナギの日限定・ベイトが寄ると一級)。右岸は根少なめのサーフ(離岸流・水色変化を探してランガン)
- 精進川河口周辺(蘭越町〜寿都町側):「板マス(大型海サクラ)」の実績あり。右岸はワンド状サーフ(急深・カケアガリ近い)、左岸は根少なめフラットサーフ
シーズン:3〜4月が本命。5月1日からの河口規制開始前にピークを迎えることが多いため、4月後半は特に混雑します。
【Sランク】島牧〜増毛の主力河川
千走川(島牧村)——島牧サクラの代名詞・全道屈指の自然再生産
累計捕獲数:11,221尾 / 精査スコア:8.4 / 北日本海南部(島牧)
島牧村のサクラマス釣りといえば千走川、というほどの知名度を誇る河川です。捕獲数11,221尾に放流数3,843尾が加わり、自然再生産が高く評価されている川として研究機関からも注目されています。
漁業調整規則:5月1日〜8月31日 / 左右各300m
委員会指示(拡大):4月1日〜10月31日 / 左岸500m・右岸800m / 左沖300m・右沖700m
令和8年(2026年)10月31日まで継続。右岸は委員会指示で800mと広範囲になります。
千走川は保護水面(全川禁漁)です。川の中での採捕は年間を通じて一切禁止されています。実釣は必ず海岸側(規制標柱より外側)で行ってください。
4つの釣り場で攻略する
- 千走漁港(島牧村):無料・駐車場完備。外側防波堤で海アメ・海サクラ・ホッケ狙い。隣接サーフあり(荒れ時はサーフ側へ)。国道229号沿いでわかりやすい
- 千走川河口サーフ(島牧村):右岸は浅い荒根地帯(根掛かり多・軽いルアーで表層狙い)。左岸は比較的急深(ヨレ・水深変化でサクラマス・アメマスが付く)。規制中は規制線外からアプローチ
- 江ノ島海岸(島牧村):千走川系統の回遊サクラマスが入るロングサーフ。岬・離岸流・水色変化を探してランガン
- 新甫川河口サーフ(島牧村):千走川とセットで紹介される小河川河口。河口前のやや深い帯でアメマス・サクラマス狙い
シーズン:実釣の本番は2〜4月。3月第1〜2週にはベイト接岸に伴い3kgクラスの回遊が始まります。早い年は12月から接岸個体が確認されますが、数・型ともに揃うのは3月からです。
信砂川(増毛町)——保護水面が育てる舎熊海岸のサクラマス
累計捕獲数:15,842尾 / 精査スコア:7.3 / 北日本海北部(増毛)
「信砂川(保護水面)があるから舎熊海岸にサクラマスが集まる」——このシンプルな構造が、増毛エリアの実釣戦略の核心です。信砂川自体は保護水面で河川内全面禁漁ですが、その豊富な資源が回帰してくることで、隣接する舎熊海岸が北留萌のサクラマス本命場になっています。
期間・範囲:毎年フィッシングルール要確認(留萌振興局)
保護水面のため河川内採捕は全面禁止。実釣は河口外の海岸側に徹してください。
本命は舎熊海岸、増毛港はサブ
- 舎熊海岸(増毛町)★本命★:「サクラマス・海アメ3〜6月の主戦場」として複数の釣果報告あり。北向き海岸のため南風に強く濁りにくい。砂地に玉石混じり・カケアガリが沖目のためメタルジグ有利。国道沿いに駐車スペースあり
- 信砂川河口周辺サーフ(増毛町):規制線外のサーフをランガン。砂〜玉石混じり。国道231号沿いから河口近くへ
- 箸別川河口サーフ(増毛町):信砂川から数km圏の隣河川。3〜5月はアメマス・サクラマスの実績あり
- 増毛港(補助的):カレイ・ソイ中心の港。荒天時の避難場・おかず釣り場として
シーズン:4月下旬〜5月下旬がピーク。GW前後(5月5日前後)から60cmクラスのサクラマスが上がる記録が残っています。
【Aランク】見市川と道南の有力河川
見市川(八雲町熊石)——鮎川平盤と5kmサーフ・道南聖地の正体
累計捕獲数:6,241尾 / 放流数:3,571尾 / 北日本海南部(熊石)
見市川(けんいちがわ)は、道立水産孵化場道南支場が「見市川遡上系サクラマス」として遡上系統の捕獲・蓄養・採卵事業を行ってきた特殊な研究・増殖河川です。道立総合研究機構が定点カメラで遊漁調査を実施したほどで、2月の旬計で100人を超える釣り人が集まる年もある道南最高密度のフィールドです。
期間:4月1日〜8月31日
左岸:500m / 右岸:500m / 沖合:500m
保護水面のため川の中での採捕は通年禁止。海岸側(規制標柱外)での釣りに徹してください。
鮎川平盤と鮎川海岸の2本柱
見市川の釣り場は「右岸の岩礁(鮎川平盤)」と「左岸〜南の広大なサーフ(鮎川海岸)」で構成されます。
- 鮎川平盤(見市川右岸)★本命磯★:見市川河口右岸に広がる平坦な岩礁地帯。熊石の海サクラといえばここを指すほどのメジャーポイント。北西風に比較的強く荒れた日でも釣行できることが多い。3月下旬〜5月中旬が盛期。右岸は川に近づくほど規制エリアに入りやすいため標柱の確認が必須
- 鮎川海岸(見市川左岸サーフ):左岸から冷水川河口まで約5kmにわたって続く広大な砂浜サーフ。遠浅のため1oz〜40gのジグを遠投する釣りが主流。「馬小屋裏」「熊看板下」「大沢川河口」「人住内川河口」「冷水川河口」などの通称ポイントが点在
- 関内川河口・関内漁港(見市川の北側):シケに強いワンド地形。右岸の平磯はベイトが集まりやすく、風が強い日の逃げ場としても機能する
シーズン:12月〜が開幕。3月下旬〜4月下旬がピーク、5月中旬まで続きます。
アクセス:国道229号(熊石経由)から各ポイントへ。右岸(鮎川平盤)は漁港側から移動。ヒグマの目撃情報もある地区のため早朝・単独釣行時は安全対策を徹底してください。
堀株川・朱太川・古平川——Aランク日本海の実釣有望河川
いずれもS・S+ランク河川と比べると資源量は一段落ちますが、特定シーズンに隣接河川との組み合わせで釣行効率が上がる河川です。
| 河川 | 所在地 | 河口規制 | 本命ポイント | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 堀株川 | 岩内郡共和町 | 規制確認なし(2026年4月時点) 釣行前に後志総合振興局水産課へ確認推奨 |
河口右岸サーフの離岸流ポイント | ☎0136-23-1394(後志総合振興局水産課) |
| 朱太川 | 寿都郡寿都町 | 5/1〜8/31 左右各500m・沖500m |
河口サーフ・樽岸海岸(右岸) | 12〜4月はハイシーズン規制外。1月から50cm級の実績あり(早場) |
| 古平川 | 古平郡古平町 | 4/1〜(後志振興局・詳細要確認) | 古平漁港・河口サーフ | 放流数3,542尾。積丹エリアの4〜5月ローテーション先 |
朱太川の「早場」活用
寿都エリアは道南日本海の中でも早めにサクラマスが接岸する傾向があります。12〜1月は朱太川河口サーフ・樽岸海岸を起点に、2〜3月は千走川周辺の磯・大平川磯、4月末まで堀株川という北上ローテーションが組めます。正月前後から接岸が見られる「早場」として、シーズン一番乗りを狙うなら朱太川周辺が有力な選択肢です。
【B・Cランク】神恵内〜積丹・石狩・留萌エリアの釣り場
B・Cランク河川は資源量としては上位に劣りますが、豊富な漁港・磯・サーフを持つ積丹エリアや増毛エリアでは、上位河川の実釣と組み合わせることで釣行効率が上がります。
神恵内・積丹エリア(珊内川・野束川・古宇川)
「保護水面・強い規制がある川の周辺ほど、海岸での実釣機会が増える」という構造はこのエリアでも共通しています。神恵内漁港は珊内川・野束川・古宇川の3河川共通の拠点漁港で、「2月からアメマス・3月からサクラマス」と紹介されるほどの実績を誇ります(外側防波堤先端が本命・駐車・トイレあり・国道229号沿い)。
| 河川 | スコア | 河口規制 | 本命ポイント |
|---|---|---|---|
| 珊内川 神恵内村 |
4.6 | 4/1〜8/31 左右300m・沖300m |
神恵内漁港(外側防波堤先端) ノーラン岬側磯(珊内漁港北側) |
| 野束川 神恵内村 |
4.5 | 左岸300m・右岸700m (後志委員会指示対象) |
神恵内漁港 左岸ゴロタ場(規制線外) |
| 古宇川 神恵内村 |
4.0 | 4/1〜8/31 左右300m・沖300m 保護水面 |
竜神岬(右岸)★磯★ 3kgクラス実績複数 ナギの日・スパイク必須 |
余市川・石狩川(石狩エリア)
| 河川 | スコア | 河口規制 | 本命ポイント |
|---|---|---|---|
| 余市川 余市町 |
3.8 | 5/1以降(後志振興局) 4月が規制前の本命期 |
余市川河口右岸サーフ★ フゴッペ川河口・モイレ岬〜浜中海岸 |
| 石狩川 石狩市 |
5.1 | 5/1〜11/30 左右1,000m・沖2,000m |
石狩浜・厚田側広域サーフ (本気なら積丹・熊石へ) |
余市川のポイント:上流のダム影響でランクはBですが、釣り場の密度は高い河川です。余市川河口右岸サーフが本命で「59cm 3.2kgのサクラマス」などの釣果報告があります。雪代で濁りやすいため「規制前の4月・早朝」が狙い目です。フゴッペ川河口・モイレ岬〜浜中海岸とのセットランガンが有効です。
石狩川のポイント:左右1,000m・沖2,000mという広い規制のため、実釣は石狩浜・厚田側の広域サーフが中心です。札幌から約40〜60分という近さが最大の利点ですが、札幌近郊で気軽に試したい釣り人には十分な価値がありますが、数・型ともに本格的に狙うなら積丹・熊石への遠征がより確実な選択肢です。
留萌・道北エリア(暑寒別川・天塩川)
| 河川 | スコア | 河口規制 | 本命ポイント |
|---|---|---|---|
| 暑寒別川 増毛町 |
4.5 | 保護水面 5/1〜11/30 左右500m・沖500m |
大別刈漁港 別刈海岸・大別刈海岸サーフ |
| 天塩川 天塩町 |
5.7 | 5/1〜11/30 左右1,000m・沖2,000m |
天塩港(65cm実績あり) 河口1km外サーフ |
天塩川のポイント:「日本有数のスケールのサクラマス遡上大河」として知られ、天塩港横では「サクラマス65cm実績」の情報も残ります。広い規制(左右1km・沖2km)のため実釣は天塩港+河口1km外サーフに絞られます。シーズンは5月中旬〜6月が中心です。
道南日本海(上ノ国・乙部)——12月開幕の早場エリア
道南日本海は北上リレーの「起点」であり、日本海全体で最も早くサクラマスが接岸するエリアです。ランキング対象河川(天の川・厚沢部川など)の個別スコアは高くありませんが、サーフ単位で見ると全道有数の実績を持つポイントが点在しています。12月に釣りたいなら、このエリアが唯一の選択肢です。
本命サーフ:寅の沢(とらのさわ)海岸(上ノ国町)
約9kmにわたって続く広大な砂浜サーフで、熊石の鮎川海岸・平盤と並んで「道南の三大ポイント」に数えられる実績地です。12月中旬〜1月末はイワシの接岸と重なり、それを追うサクラマスが特にねらいやすい時期になります。
- 地形:遠浅の砂浜サーフ。カケアガリ・離岸流・小さな流れ込みを探してランガン
- シーズン:12月中旬〜3月上旬(1月〜2月下旬がピーク)
- アクセス:国道228号(松前〜江差〜上ノ国)沿い。上ノ国町市街から車で数分
サブポイント:江差エリア(江差町・乙部町)
- 五勝手漁港(江差町):泊川河口に隣接。変化に富んだサーフと漁港が組み合わさる
- 元和台海岸(上ノ国町):寅の沢サーフの南側に連続する砂浜。穴場的実績あり
- 乙部町サーフ:乙部町サクラマス種苗センターの放流河川が周辺に集中するエリア。スモルト回帰群が期待できる
規制情報まとめ(日本海側主要河川)
| 河川名 | 禁止期間 | 左岸 | 右岸 | 沖合 | 保護水面 |
|---|---|---|---|---|---|
| 徳志別川 | 4/1〜12/10 | 900m | 1,000m | 2,000m | なし |
| 尻別川 | 5/1以降 | 要確認 | 要確認 | — | なし |
| 千走川 | 規則5/1〜8/31 指示4/1〜10/31 |
300→500m | 300→800m | 左300m 右700m |
全川禁漁 |
| 信砂川 | 毎年要確認 | 要確認 | 要確認 | — | 保護水面 |
| 見市川 | 4/1〜8/31 | 500m | 500m | 500m | 保護水面 (河川内禁漁・海側可) |
| 堀株川 | 規制確認なし(2026年4月時点) | — | — | — | なし |
| 朱太川 | 5/1〜8/31 | 500m | 500m | 500m | なし |
| 珊内川 | 4/1〜8/31 | 300m | 300m | 300m | なし |
| 野束川 | 要確認 | 300m | 700m | — | なし |
| 古宇川 | 4/1〜8/31 | 300m | 300m | 300m | 保護水面 |
| 余市川 | 5/1以降 | 要確認 | 要確認 | — | なし |
| 石狩川 | 5/1〜11/30 | 1,000m | 1,000m | 2,000m | なし |
| 暑寒別川 | 5/1〜11/30 | 500m | 500m | 500m | 保護水面 |
| 天塩川 | 5/1〜11/30 | 1,000m | 1,000m | 2,000m | なし |
まとめ
北海道日本海側のショアサクラマスは、「北上リレー」というシーズン構造を理解することが釣果の土台になります。
- 12〜2月:道南(上ノ国・乙部・寿都)が早場。イワシ接岸と重なる最初の本番
- 3〜4月:島牧・熊石(千走川・見市川)が本番。全国屈指の板マスシーズン
- 4月:積丹(余市・古平・余別・神恵内)へ北上。尻別川も4月後半が本命
- 4〜5月:増毛・留萌(信砂川・舎熊海岸)。GW前後がピーク
- 5〜6月:道北(初山別・羽幌)〜宗谷(徳志別川)。シーズン最終ランナー
日本海側の各エリアを北上しながら釣り歩くことで、3月〜6月の約4か月間、途切れなくサクラマスを追い続けることができます。エリアの移り変わりに合わせた柔軟な釣行計画を立てることが、日本海版サクラマス攻略の核心です。
各河川の河口規制は毎年必ず最新版を確認してください。千走川の委員会指示(右岸800m・沖右700m)や徳志別川の長期広範囲規制(4/1〜12/10・沖合2,000m)など、「思っていたより規制が広かった」というトラブルが起きやすい河川が日本海側には特に多くあります。現地標柱の確認を釣りの第一歩にしてください。
オホーツク版・太平洋版もあわせて読むと、北海道全体を通じたサクラマスシーズンのローテーションが組めます。
📚 シリーズ:北海道ショアサクラマス釣り場ガイド
▶ この記事
北海道ショアサクラマス釣り場ガイド|太平洋エリア編(準備中)
北海道ショアサクラマス釣り場ガイド|オホーツクエリア編(準備中)

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